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題名のないバラード

2001年01月19日

ははは。今日のネタは、自家塗装の経過報告です。

くどいですが「空中元素固定装置」で熟成させたフュエルタンクを、ついに自室に運びこみました。塗り分けのために施したマスキングを取り外すことにしました。

まずは、ホームセンターの壁塗装コーナーで買い求めた「養生シート付マスキングテープ」を剥がしていきます。

いきなり余談になりますが、同じホームセンターの中にカー用品コーナーと家補修(壁塗装)コーナーがあるような店の場合、壁塗装コーナーで陳列されているもののほうが、養生範囲が大きく・テープが長く・価格が安いです。以上、参考まで。

つづいてラインマスキングテープを剥がすことになりました。緊張の一瞬再び、です。

その緊張に戸惑ったわたしは、手をしばらく止めてリラックスすることにしました。煙草をくわえ、オーディオの電源を入れました。

自室だと、音楽を聴きながら作業ができるんだよなあ・・・なんてことを、あらためて気づいたりなんかしました。今日のソースは、ケインさんに貰ったサウンドトラックにしてみました。それを聴くと、適度にへなへなと脱力してきたので、作業を再開しました。

今回のマスキングには、しょう懲りも無くW3-Aのパターンを模したわけですが、ご存知のとおり、片側にふたつの閉じられた曲線があります。それぞれの曲線には鋭角になっているところがありますので、ラインマスキングで描いた曲線を閉じるのには、たいへん好都合でした。重ね合わせてから、刃の薄い鋭利なナイフでカットすることで、鋭角を作るという格好になりました。

つまり、重ね合わせられた上側になっているほうの断面を、今度は引き剥がしのきっかけとして利用できるわけなのです。塗装面がまだまだ柔らかいことが予想されますので、このきっかけを作っておいたことが結果的にはよかったと思います。マスキングを剥がすだけのために、せっかくの塗装に傷をいれてしまうのは、バカバカしいことです。

きっかけに対し、爪楊枝を使って横方向から突付いてみました。すこしづつ剥がれてきました。左右で、合計10個あるきっかけの全てが、爪で掴むことができる大きさになったところで、肩に力がはいりすぎている自分を笑い飛ばして、再び休憩です。

緊張に震える指を、ふと、見ました。

「ぐいと日本酒を呑んで、酒吹雪でもしたなら、この震えはとまるかなあ。はははは・・・・・あっ!!」

左手には、結婚してから一度もはずしたことのない指輪が・・・

正確には、そう簡単に外れないというだけですけどね。

エンジンブロックで手袋ごしに下敷きになったり、抜いたエンジンオイルの廃油受けから手探りで銅ワッシャを探したり、うどんを捏ねたりなどといった通常の使用ではあまり考えられないような経年変化のせいで、すっかり変形が進み、もはや物理的に取れません。

今回の作業にあたって、この指輪が塗装面を傷つけないという怖れがないとは言えません。

そこで、この薬指をバンドエイドで養生しました。これで安心です。あとは、臆することなく一気に引き剥がしていきました。

はは。

はははははは。

まず、右側が終わりました。完璧です。ははは。

わたしのW3-Aにとって、二回目の外装塗装なのですが、今回もキャンディ&マジョーラにしてみました。でもただひとつ違うことがありました。奥様はマジよ!だったのです。

いやいや、たまたまの用事で部屋に入って来た妻に、作業しているのを、見つかってしまいました。咎められるかと思ったところ

「あら〜 キレイやんー。」

もちろんW3-A純正色「キャンディトーンブルー」とは全然違う色です。

あえて 違う青を表現してみました。

かねてから、うちの妻は、あの映画を「わがままな男たちの描いた絵」である、と評していることもあって、わたしは、二回目の塗装を青系にすることを決めた頃から、妻には塗装している姿を一切見せませんでした。それは、悪く思われるのを避けただけで、もちろん、戯曲「夕鶴」を意識したわけではありません。

そしてなにより、娘とウチの近隣のみなさんに、有機溶剤の臭いを嗅がせたくなかったので、冬場の窓を閉切っている時期に作業するのは、湿度が低いことよりも好都合でした。

そんなこんなで、空中元素固定装置を利用して、妻の目から隠していたわけなのですが、バレっちまったらしょうがありやせん。

WEB経由での発見さえ恐れて、あえてネタにもしていなかったんですが(ホンマは、塗装でのプレッシャーを自分に課すことなく、おおらかな気持ちで挑みたかっただけです)、ここに解禁〜。

ベースのマジョーラは、「シアン〜パープル」を選びました。

CYMKの「Cyan」青酸のシアンです。つまりは 青紫ですね。

パープルは、ディープパープルの「紫の炎」ジャケットを彷彿させるようなパープルですが、説明が長いだけでぜんぜん的確な表現ではありません。ともかく、光の入射によって、青紫が 赤みを帯びる塗装は成功したようです。

キャンディの上塗りは、ブルーを選びました。

我ながら、今回もムラなく塗ることができたと思います。ここの色相は、どちらかというとW1S-Aの純正青に近似しているようですが、青のW1S-Aをご存知ないかたには、またまた例えになっていません。

左側は・・・ あは あはは あははははは。

あは。あははは。とほほほほ。

ここがキレイじゃないと、信号待ちをするときの高揚感に差が出るかも知れません(意味不明)。そこで、10日間程このまま自室の温度で放置したのちに、微修正したいと思います。今度は、前回のときみたいなヘマは、しませんよ〜。

前回に失敗した原因を考えてみましょう

・クラックが入ったのが、二回目の塗装に踏み切る背景になった

・塗装が、過剰に厚くなったのが、クラックの原因

・修正のため、何度も塗装したのが、塗膜が厚くなった原因

・キャンディ部分にムラが出たのが、修正に至った原因

・乾燥していないキャンディ部分にマスキングをかけたのが、ムラの原因

・まず 最初にキャンディ塗装をやったのが、そもそもの間違い

何度も同じことを書いてしまいますが、

キャンディ塗装とは、下地のシルバーメタリックをカンペキに塗った上に、色付透明クリアを施すこと つまり下地の色を乱反射させて、上塗りの色を際立たせる塗り方なのです。

一方、マジョーラ(モルファとも言うらしい)塗装は、黒を使った下地の上に、メタリックというかフレークみたいな粒子を含んだ塗装膜を作ってやるという「下地で乱反射を抑え、粒子の性質 =光の入射角度に応じて色が変化する」効果を持った塗り方です。

普通、1つの色を入れるときは、2度塗りをすることで、発色を良くしつつ、塗料のタレを防いだり、ムラを出さないようにするわけなのですが、前回のクラック発生塗装膜は、なんと5〜6層にも重なったところもあるという、とんでもない状態になっていました。

部分その1 サフ + シルバー + ブラック  +  マジョーラ
部分その2 サフ + シルバー + キャンディ +  シルバー + キャンディ

1の場合、シルバーが余計なんですよね。

シルバーを吹いたあとで、「マジョーラの下地は黒以外には効果なし」を知ったバカなわたしが原因です

2の場合は、もっと悲惨でした。4色目のシルバーを入れたとき、表面の何箇所かに、クレバスが発生してしまいました。銀色のラッカーパテを使っても 表面の地盤沈下はなかなか鎮圧できませんでした。ようやく表面がなんとか滑らかになったときには、このシルバーと銀色パテを5回ほど繰り返した範囲が、部位によっては存在していました。

この上にキャンディの色付けをしても・・・数日後にクラック発生〜。

仕上げの「ウレタンクリア」塗装に進むことを断念、そしてリセットとなりました。

結局のところ、薄いとムラが、厚いとヒビがでるのが、シロウト自家塗装ということみたいです。

リセット後の塗装は、わたしなりの準備を整えました。と言っても、失敗を踏まえて、手順を整理しただけですけど。

ただ、どのくらいなら厚いとか、タレるとか、薄い などといった、経験していないと理解できないコトを、たくさん持って、作業に望みました。

確かにこれは、自分で授業料を払わないと、身につかない部分ですわ。(と、父親のスネを齧るだけカジった、自分のさぬきうどん大学時代を反省〜)

そして2回目は 「おおらかな気持ちで見ることができる程度のミス」の範囲で、おおむね成功しているようです。やりましたー。

これからやろうとしている微修正は、細い筆を使うことになると思います。

ただのタッチアップですが、きっとまた指が震えることでしょうから、部分マスキングを施す必要があるみたいです。

もはや全面マスキングの恐怖を知ってしまったわたしにとって、境界線に別の色を入れる勇気はありません。以前は、パールホワイト〜黄緑のマジョーラを入れるつもりでしたけど、断念します。よって、境界線の色は「粗めのメタリックシルバー」で確定です。

そして、これが終わると、ついに仕上げ工程です。たかが「マスキングを剥がす」だけの作業を、よ〜こんな大仰に作文できるなあ とジブンでも思いますわ〜。

ははははは。

わたしはわたしね あなたのものにはなれない
あなたはあなたね わたしのものにはならない


題名のいバラード / 渡辺典子

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