
きーらーめえいて〜 きーらーめえいて〜♪
ハナウタも軽やかに、自室でバルブの擦り合わせをやっているとき、ハタと我に返りました。バルブシート外周のカーボンを落としきってからじゃないと 効果がないんじゃなかろうか・・・
わたしは、いつもの剥離剤攻撃で、カーボンを除去しようとしましたが、固着しきったそいつらは、なかなか全部剥がれ落ちてきません。まだらに残存しているカーボンに対して、スクレイパーで、あるいはサンドブラストで対処しようという勇気と経験は、あいにくと持ち合わせていません。
そこで、モトメンテナンス誌を全号にわたって斜め読みして、なかなか良さそうなケミカルを見つけました。その候補群の中から、個人的な感情からくるスキキライで、ある有名な商品を除外しました。その理由は書きません。
今回選択して購入したものは、デイトナのカーボンクリーナー・・・その商品名は「デイトナ・カーボンクリーナー(←そのまんまやな)」です。半固形というか湿った顆粒状の物体で、80度のお湯に溶かして使うタイプのものらしいです。
以前、非公式なルートから、学校給食で昔使われていた食器を大量に譲り受けたことがありました。その中にある容器で「ゼリー」「牛乳カン」などに使われていた浅めで大きなアルマイト製のバットを洗浄用の容器にすることにしました。 これなら、液の温度が低下して 洗浄力が弱まったときに、直接火にかけることもできるので、合理的です。
(↑ 良い子のみなさんはマネしないほうがいいかもしれません。)
ひさびさに、貰い物(またかよ)のコールマンツーバーナーを、エルシノアサティアン2階からひっぱりだしまして、コンロの用意をしました。 すべての準備が整いました。
乳白色だった洗浄液は、すこしづつ琥珀に染まっていきました。 頃合いを見て、「アンパンマン付き使用済みハブラシ」と「割り箸」「使用済みヤキトリの串」などで、柔らかくなりはじめたトコロを見計らっては、こそげていきました。
時間が経って、温度が下がってきました。
ツーバーナーオン〜
ガソリンコンロがフルフレームになるころには、再び80度くらいに温度が上昇していました。たまにはコンロも整備してやらなきゃ、しこし不調ですね。
再び、溶液が活性化したのでしょう。排気ポートあたりに居座っていたヤツが、ごそっと崩落しました。あとは、全体をもう一度ブラシしてから、お風呂場で水洗いです。
水分を拭き取って、ヘアドライアで強制乾燥させてから、自分のPC室兼ガラクタ倉庫に移動しました。それから、もう一度全部のバルブを擦りあわせました。今回 組み付けオイルはすべてゾイルを使うことにしました。本来はオイル(スラッジも含めて)が付着しているはずのところに、うっかりサビを出したらエライことになるので、指で薄くゾイルを塗りました。
おもむろに、電話をかけました。
「POR-15社」の「ラストプリペイント」なるものを、通信販売で手にいれるためです。
「風俗刑事さん」の情報で「岩石のような硬さに仕上がる一液塗料」について教えてもらっていたのですが、今回わたしは、シリンダを塗るときに、これを試してみます。
明日には到着するだろうということで、今度は「クレイジーズさん」と「ARK岡山さん」に向けた、部品注文書を作成しながら休憩です〜。せっかくオーバーホールするのだから、ここで交換しておきたい部品をいくつか発注しましたFAXで(← かなり嬉しいらしい)。
「最近は 急にずいぶんがんばってるね〜」
↑こんな感じで書かれた多くの激励メール、ありがとうございます。やっぱり、自分の名義になったことが、わたし自身の「やる気」を、強く喚起しているようです。
ここいらあたりを、重点的にやってみることにしました。
車検を取ったあの日、さっそくW3で師匠先生のところにお礼参りにうかがった際のことですが、「別段、気になるような異音は聞こえないね〜。」と、「お墨付き」をいただいてはいましたが、一応ジブンの目でいろいろ確かめて、勉強しておきたいものです。
その昔、W1S-Aを購入した店に行って、エンジンオーバーホールの見積りを依頼したときのことを、突然思い出しました。たしか、購入して2年くらい後のことです。
「どうして動いているエンジンを、わざわざ開こうって言うんだい〜!」
ジロリと睨まれ、あっさりとお断りされてしまいました。
まあ確かに、ウチのW1S-Aは、壊滅的な不調を抱えることなく動いてはいますが、もしかして「〜好調と認識していること〜」は、ただの勘違いなのかもしれません。なにしろ、カーボンがガビガビに固着して、バルブまわりがキチンとしていなくったって、このW3は「軽くマワる」エンジンだったのですから・・・
近いウチに、W1S-Aも同様のオーバーホールを施す予定ですが、きっとその時も今回と同様に『開けてビックリ』は、避けられそうにありません。たぶんあの店も、「開けてビックリ」の場数を、ケタ違いに踏んでいるのでしょう・・・納得しました〜。
では、シリンダを取り外しましょう。鋳鉄の固まり「シリンダ」は、クランクケースにネジ込まれた「前方1個・左右それぞれ2個・後方3個」都合8本の短いスタッドボルトに、ナット締めされます。このうち前方1個のナットが、特に「緩めにくいわ・締めにくいわ」という恐るべき配置となっています。エンジンをフレームに載せたままで、これを処理するのはかなり大変な作業なのです。
その危険な前方1本締め箇所以外の7本のナットも、かなり大きなトルクで締付されていました。工具が使用できるスペースの関係で、メガネレンチを使用できないのはやむを得ないと判断しましたが、スパナで対処したのが間違いの元凶で、ナットの角を、少し丸くさせてしまいました。無念。
風俗刑事さんが言っていた「信用できそうな精度のメガネレンチを、グラインダでうすく削る」作戦のことを思い出しました。事前に思い出して、準備しておけば良かったのですが、実際の難問に直面するまで 記憶からすっかり欠落していました。
さっそく製作して、この難を逃れることに成功しました。
組付け本番時には、ここを新品ステンレスナットに交換することにしました。赤く錆びて黒く塗装されたナットというのは、ことエンジンまわりにあっては、頼りなく見えてしまうものです。
8個のナットを取り外して、シリンダを真上に引き抜こうとしました。が、びくともしません。
急に寒くなりつつある今日このごろ、ムリをして腰などを痛めてもいけませんので、タバコを一服するついでに、何か決まった方法があるのではないかと、自室にてサービスマニュアル「SM-3」で調査することにしました。
「シリンダがクランクケースに固着している際には、ナットとシリンダの隙間に5mm厚の鉄板を差し込んで、ナットを緩めてください」 というような記載を発見しました。
「そうかー。やっぱりソレしかないのね!」 (← さっきまで知らなかったくせに〜)
くわえタバコのまま、わたしは適当な「5mm厚の鉄板」を探すことにしました。TY250Sの車載工具「スポークレンチ」の柄がちょうど良いかと、再び切削加工つきメガネレンチを使ってみました。
(うわ。画像はスッパナやんか〜とほほ)
めりめりめり
おいおい、ヤバイんじゃないかと感じさせる音を出しながら、4本のナットはシリンダを押し上げました。ついにクランク内部ご開帳です〜。
こんどこそ と、シリンダを真上に引き上げつつあるそのとき・・・
ちゃりりちゃりり〜ん・・・
一斉に、8個のワッシャがハーモニーを奏でました。
アホなことに、ワッシャを残したままでシリンダを引きぬこうとしていたのでした。ああ 愚行〜。
うわうわ〜クランクの中にワッシャが入りこんだら、むっちゃヤバイ〜。でもここであわてて手を放してシリンダが地面に落下したら割れてしまうしえらいこっちゃどないしょ〜
その瞬間〜ほんの1秒が、わたしには あの走馬灯を見るときのごとく長く感じましたが、上方向にシリンダを引き抜こうとしている体勢は、そう簡単には停止できませんでした。
パニックに陥ったわたしは、ままよとばかりに腕力にモノをいわせて一気に引きぬいたシリンダを左腕と胸で抱きかかえつつも、右手では必死に「ワッシャ振り払い作戦」を敢行していました。
あ〜あ。やっちゃった〜。これだから、ロングスタッドじゃないエンジンって嫌い・・・自分の不注意を棚に上げたりしながら、事態を収拾することにしました。
シリンダを安定した場所に確保して、それからクランクケース内部を覗いたところ、まず一枚を発見。やれやれ まだツキはあったか・・・ジブンの痛恨ミスを悔いながら、まずは一息。続いて、ナットとワッシャの数を確認したところが、それでもワッシャは1個不足していました。
ああ、やっぱりクランクを割らないとイケないのね〜。
ココロの中に嵐が吹き荒れました。
消沈した気持ちのまま、タイミングギアケースを先週同様に開きました。
それから、クランクケース底部にあるオイルパンのボルト6つを緩めたとたん、残留エンジンオイルが流出してきました。もしやと思い、受け皿を手で探っても手応えはありませんでした。とほほほほほ。
クランクケース上の開口しているところから、洗浄用の灯油を流し込んでみて、その勢いでワッシャを排出することはできないものか・・・ 往生際の悪さには定評のあるわたしは、最終作戦に突入してみました。
たまたま空っぽの灯油用ポリタンクが、何個かありましたので、そのうちの1個を犠牲にすることにしました。 約400円のムダ使いですが、クランクを割る手間を考えればずいぶん合理的です。
ハンドドリルとジグゾーで、側面に四角形の穴を作成しました。超大型の廃油受皿のできあがりです。高さについても、ちょうどメインスタンドで立たせたW3の直下に、ぴったりと収まりました。
ちょうどオイルパン開口部の真下に置いた「超大型廃油受け皿」の内部に、先日「100円ショップ」で買い求めていたザルをセットしました。そしてこれまた先日「100円ショップ」で買い求めていた「ハンドスプレー」に灯油を1リットルほど充填して、ひたすらシュッシュッ。
クランクが回らないように、ピストンを片手で抑えてシュシュシュッ・・・
つごう3リットル分の灯油を、クランクケース内部に流し込むという作業を繰り返しました。それから、ポリタンクに仕込んだザルを見ましたが、ワッシャは排出されていませんでした。もしや、ザルの外に落下していないか ということで、ポリタンク受け皿のなかを確認しても、やはり手がかりはありません。
やっぱしだめだったか・・・途方に暮れながらも、オイルパンの中に指を突っ込んで周辺を探ると・・・
発見〜。
ラッキ〜。
適当にツブれ、また一年前にわたしがシリンダを塗装したときに付着したと断定できる、「黒いペイントつき」ワッシャが8個、フタタビ全部揃いました。
やれやれ〜。
さて、すっかり気を良くしたわたしは、灯油入りハンドスプレーと使用済み歯ブラシで、手当たり次第にブラッシングを開始しました。
しばらく灯油を流しっぱなしにしていたぶん、スラッジの表面が柔らかくなっていたのでしょうか、開口したオイルパン部分から、どんどん茶褐色の液体が落ちてきます。
ピストンは・・・ピストンはコンロッドから取り外しませんでした。
ど〜うにも、今度もまたピストンサークリップがクランクケース開口部に詰めたウエスを素通りして、クランクに落下しそうで・・・
あ゛〜想像したくないですー
といいますのも、ピストンを裏側から覗いてみたら、ピカピカでした。サイドもピカピカ。 頭頂部と一番上のリングまであたりを除くと、ほぼ新品同様でしたもんで、なーんだ ムリにバラすことないじゃない〜 と判断をしました。
ピカピカのピストンを見て考察しました。
どうやら、ボーリングしてからは、あまり距離を走っていないようですね〜。そして、前回オーバーホール時には、ヘッドは未着手だったんでしょうねぇ・・・。いったいナンボの修理代金をぶんだくったのでしょうか・・・
ピストンリングを指で全部外して、半切りペットボトルに灯油を注いだ「プチ洗浄槽」に投入しました。
ピストンのアタマは、指でウスく剥離剤を塗ってからブラシしてみると、ほどなくキレイになっていきました。
リング溝には、パーツクリーナーをスプレー、ヤキトリの串(使用済み)でスラッジを浮かせてから再度スプレーする といった程度で、ピストンそのものの掃除は終了です。溝にゾイルをなすりつけてから、すっかり浄化されたピストンリングを、定位置に戻しました。
ピストンそれぞれは、キレイなウエスに包んでから、軍手でカバーしました。それから、そーっとコンロッドを指でつまんで、上下左右にゆすってみました。
タテの違和感はまったくありませんでしたが、ほんのちょっとだけ左右方向にブレを感じました。でも、この方向なら、少々妥協してもやむをえないでしょう〜。
作業場所を、エンジン右側に変えました。
タイミングギアケース内部の掃除に取りかかります。オイルポンプギアを取り外し、4つのビスを外しました。
そこいらにあった木片でこじると、オイルポンプ摘出は、無事成功しました。
おおお これがトロコイド式か〜。なるほど、シャフトを回転させると、たしかにドクッとした脈動とともに、ヂュポッとオイルを吐出しました〜。メカを触り慣れたヒトにとってはあたりまえのことでしょうが、手探り前進型のシロウトにとっては ものすごく感動的だったりするものですね。
書籍・雑誌の「構造・オーバーホール手順」コラムを読んで、すべてを把握した気になっているだけのヒトには、このキモチは伝わらないだろうなあ・・・・
(↑ 偉くなったもんやな〜 ← サイトはじめるまでは ほぼシロウトだったくせに〜 )
感動もそこそこに、オイルポンプ本体は、あたかもポリデント入れ歯のごとく、ペットボトル洗浄槽へ。そして、わたしの両手には、歯ブラシと灯油スプレーが・・・って、幼児用の使用済み歯ブラシって、アタマが小さくて、そこそこにコシがあって、W1E清掃には好都合ですね〜。リサイクル。リサイクル。
なかなか、モノをよ〜捨てません。だからウチはぜんぜん片付きません〜。とほほほ
ここで作業をいったん打ち切り、タイミングギアケースとオイルパンには蓋をして、上から新しい灯油を500ccほど投入。一晩寝かせることにしました。
翌朝。
久々にセンタースタンドを払って、車体を左右にシェイクしました。 上体が筋肉痛になるくらいシェイクしてから、オイルパンを開放。続いて、タイミングギアケースを開放しました。まだまだ、汚れが出てきていました。ここではじめて、クランクケース内部に、パーツクリーナーを噴射〜。(だって灯油のほうが安上がりなんですよ〜。)
クランクケース上の穴には新品のウエスでカバーしておいて、右のタイミングギア・下のオイルパンは開放したままで、ちょっとお出かけです。
シリンダヘッドと似非ブラストキャビをTB2号(←ほんまにくどいですが、マイトランポ・ハイエース)に積載して、しんえもんさんちにGO Go Go!! and Goes On〜♪
前夜にマスキングしておいたシリンダを、ガーネットサンドでブラストしました。去年わたしが缶スプレーで塗ったインチキ塗膜を削り落し、それから表面の汚れ落としまでが成功しました。
自宅にもどると、ちょうどクロネコさんがPOR15を持ってきてくれたところです。 さっそく、シリンダの表面を脱脂しまして、筆塗り開始です〜。
『筆で二度塗りしなさい』 という指定を一応守って、ぺたぺたと塗りすすめました。ついでに、W3Fフレームのあんまり目立たない場所にも、ちょっとタッチアップの練習をしてみました。これがほんまに半日で乾燥するのかいな? と心配になるくらい軟らかく粘り気のある塗料でしたが、あららら不思議〜。6時間後には手で触ってもベトつかず、灯油をスプレーしても表面は変化しないという状態になっていました。
これは、すごいですよー。
今日はもう、ここまでやったんだったら、シリンダ組み付けまではやっておきたいと思いました。
シリンダの内壁やオリフィス、プッシュロッドの穴それからタペットの周囲に、ブラストのメディアが残存していたら、たいへん危険なので、水・灯油・パーツクリーナーなどを使って、ぜんたいを何度も何度も洗い流しました。乾燥させてから、シリンダ内壁とタペットに、ゾイルを塗布しました。
さてさて、PC室兼ガラクタ置き場から、シリンダーベースパッキンと液体パッキンを取ってきました。
ピストン保護の軍手とウエスを取り除いて、ベースパッキンを所定の場所に置いてみました。ああ。これがうわさでは聞いていましたが あれですかー。
パッキンの切り欠きに対して、クランクケースには相当する切り欠きがありません。排気バルブを制御するロッカーアームを潤滑したオイルが落下する道が、ノーマルのままでは、少し細くなっていることになります。対策はしなくても大丈夫とは思いますが、気はココロということで手を加えてみることにしました。
ひとまず、わたしは、赤くマークしまして、ベースパッキンを一度外しました。
マークした場所に、モリブデングリスを ちょいっと盛り付けまして、丸ヤスリでごりごりごり〜。削り粉をグリスに収集させまして、拭き取りました。これで、オイルラインを拡大したことになります。
エンジン前方がブローして、ダイナモがオイルまみれになる怖れが少しだけ下がる効果がある・・・でしょう、きっと。
例によって、残存パッキンのカスを、剥離剤ですべて落としました。オイルストーンでちょっとだけ、表面をさらい、シリコンオフで脱脂しました。
さあ、載せます。
わたしは、シロウトです。
よって、液体パッキンを当然使います。
今回は、ロールスロイスの標準パッキン「ブルーハイロマー」と同じものといわれているもの(←ややこしい)を使うことにしています。
指にとってみて、うすくうすくうすく パッキンをなめすようなつもりで、揉みこむように伸ばしていきました。よ〜く伸びます。ほんとにウスく塗ることがカンタンにできたようです。
ベースパッキンをクランクケース所定の位置にセットしました。オイル切り欠きもバッチリ(死語)です。ピストンリングとシリンダー底の合口に、もういちどゾイルを薄く塗りつけました。ベースパッキンとシリンダの面にも、もう一度ウスくブルーハイロマーを・・・・
あ
忘れていました。ピストンを仮に押さえておく治具を用意しないといけませんでした。
そこらあたりをうろうろと見まわして、適当なモノを発見しました。それは、祖父の道具箱にあった玄翁です。ほどよく使い込まれた柄は、硬さ・太さの面でナイスフィットしていました。
わたしはしろうとです。
が、亡先々代は「プロの左官」でした。(←それがどうした〜)
2本のゲンノウが大活躍していた昭和20〜30年代に思いを馳せつつ、所定の位置にセットしました。
「とうちゃん〜、はらへった〜」
ああ。
保育園の責任ではないですけど、娘の語彙がいろんな意味で豊富になっていっているなあ〜 などと思いつつ我に返りました。日曜の晩飯支度は、いつもわたしが当番なのでした。
もうそんな時間かと時計を見ると午後6時。うひ〜。今日は一日中こればっかしをやってたのね〜。 許せ。妻よ!娘よ! あともう30分だけわたしに時間をおくれよ〜。
懇願するついでに、妻から、使用済みの割り箸を3本貰いました。
おそらく、これですべての準備が整いました。ついに、ついにあの憧れの『二本の木片を使ってピストンを固定し、シリンダを乗せる』作業が、本で見たことがあるプロの作業が実践できるのだ〜と、恍惚感に満たされつつ、精神統一のためタバコを一服。アタマの中で、本で読んだだけの知識を反芻させました。
そして、バーチャル整備から、本番へと移行していきます。それぞれのピストンリング3本の合口を120度に向けました。さあシリンダを持って・・・。
あ タコメーターケーブルが邪魔やなあ・・こんなことは本には書いてなかったぞ、ちゃんと書いておいて欲しいもんだよな!! 次にするときにはタコメーターケーブルをちゃんと外そう(←これも鬼門)・・・などと思いつつ、難儀しながらひとまずは仮安置に成功しました。
シリンダは、安定してくれています。ピストンが360度位相である恩恵と、スタッドが短いという恩恵(いきなり意見が逆転〜)で、ここからの作業は比較的やりやすそうです。
二本の割り箸(使用済み)で、ピストンリングに圧をかけ、左右を交互に一本ずつハメていきます。
さっさと、ワッシャを8本かけて、すべてのナットを適当に締め込んでおきました。何日かに分けて、少しずつ締め付けていって、規定トルクあたりまで持っていきたいと思います。でも、たぶんトルクレンチは、もう使わないでしょう・・・
ちなみに、手のひらのヨゴレは、誤って付着してしまったPOR15です。油汚れではありません。
さすがに、この手では晩飯の準備はムリ!食事当番は、リタイヤと相成りました。妻にレシピを教えて、お蕎麦を打ってもらいました〜。
作業を横で見ておりますと、わたしよりも上手です〜。
飯を食ってから、掌の汚れ落としにチャレンジしました。が、しか〜し。もうたいへん。
ぜんぜん落ちません。工業用手洗い石鹸&軽石で擦っても、落ちません。思わず、危険を承知で剥離剤を使ってコスってみましたが、落ちません。サンドブラストしたら、血まみれになりそうなんで、これは実行に移さず ボツにしました。
あ
そ〜ういえば、深夜TVショッピングもので「○゛ィー○゛ィー△ブン」という「どんな汚れも たちどころに洗い落とす強力洗剤」が、ウチにあったなあってことを、思い出しました。
中国の故事成語を思い出しながら、わたしは両手を洗い続けました・・・・
とほほほほほ〜。
心やさしい月の輪グマが 今夜もマイクにキスをする
夜の天井から首をつき出して 明日はまだかと唄いかける
ああ 今夜も あいつのブルーズが 僕の床板を踏む
君が欲しい
たわしの言葉を のどに押しこみ ギターのしっぽに 火をつける
やかんの頭に 帽子をのせて 今日はちょっぴりおどけてやろうか
それともクレヨンで書いたズボンをはいて 吉祥寺の町で気取ってやろうか
君が欲しい
いろいろ手を変え品を変え 西洋仕込みの恋愛人間
ポケットの中にはいつも領収書 ぼくはこんだけやりましたよ
井の頭公園のちょうど真上じゃ 着ぶくれお月さん、笑ってらあ
君が欲しい
今夜悲しみはひげを生やし しあわせはいつまで口ごもる
口がさけるまで叫んでやろうか 朝は四足でやってくる
いつか君が置き忘れた縫い針一本 今ごろになって 夜ごと針仕事
君が欲しい
君が欲しい / 友部正人