ワルツを踊ろう

2000年09月04日

あれは先週の日曜日のことでした・・・(遠い目)。

ジローさんが、突如わが街に不時着されました。なぜかそのときには、ウチの家にYASUZOU君(26歳・ピンクのW1S-A)も別ルートを経過して不時着していましたので、そのままプチオフ会が開催される運びとなりました。

光明寺博士(ひろし)による『アイリーをトリプルに洗脳 → 善導せよ〜』という命令をうけて、ジローさんの白影(KA-1)試乗大会も、この時に同時開催されました。

おそれおおくも、アロハ&短パン姿で、かの名車マッハIIIにびびりまくってへなちょこ乗りをしているアイリーさん(36)。うしろ姿は、どしゃ降りの雨に濡れた後、シャワーを浴びてラフな服装に着替えたばかりのジロー氏(36)。

そのあと、YASUZOUとKAYOZOUちゃんとジローさんとわたしとの4人で、晩飯を食いに行きました。

YASUZOUたちが帰ったあとで、今度ふたりは河岸を替えて 眞露と煎で大宴会〜。

いや〜。マッハもよろしおますな・・・。いやいや まだまだW3のケツを拭くのんが先ですよ〜。ギャィ〜ン・・・

このように楽しい日々を過ごしながらも、W3インチキレストアの終盤を迎えているわたしは、ディスクローターの締付ボルトの強度および長さに、はたまたフロントフェンダーステーの始末に悩んでいました。

ある程度の強度を持っている規格ネジを買ってくればよいのでしょうが、小売をしてくれる店を探すのは、けっこう難儀なものです。しかもほとんどの店は細目ピッチなんぞ扱っていません・・・・

そこで、NTTハローページを駆使しまして、わたしのワガママに対応してくれるお店をしらみつぶしに電話で探してみました。やがて10数件目の電話で、わたしが求める条件にピッタリの問屋さんにめぐりあうことができました。その店の所在地は、ウチから車で1時間くらいの場所にあるようですが、その地名に覚えがなかったので地図を広げて調べて見るとビックリ!!わたしがいつもお世話になっている解体屋さんと 妻御用達のケーキ材料屋さんのすぐ近所でした。

新しいパラダイスの出現です。このトライアングルに入りこめば、わが一家は一日でも時間が潰せそうです。

というわけで、土曜日は妻子をケーキ材料店に連れていき、わたしはそこから200m先にあるネジ屋まで移動しました。大小様々なキャップボルト(ステンレス製)を12種50本を調達して、払ったお金が930円。小口のオーダーゆえ、もっと高い請求になることを覚悟していたのですが、その安さには感激しました。

=回想=

先日クレイジーズの相談役さんとお会いした際のことですが、相談役さんは、どなたか別の人からの注文書(数十行にわたって びっしりとネジ・ボルト・ナットばかりの発注が書かれてあるFAX)をわたしに見せながら、「細かい〜」と トホホ顔をなさっていらっしゃいました。

そのことを思い出すと、よっぽど特殊なネジ以外は、あまりにお気の毒なので、発注しづらくなってしまっているわたしでしたから、今後はこのネジ屋にわがままをお願いしようと思います〜。

外出したそのついでに、県下最大のARKに行きました。強度などを考えると、ここは新品ノーマルにしようと思っていたボルトが、メーカー欠品していることを知ったとたんに、わたしは脱力感に襲われました。とほほほほほ。結局、W1クレイジーズさんのお世話になってしまうことになります。相談役さま、お忙しいのにごめんなさい。

さてさて家に戻って、買ってきたばかりのボルトをそれぞれ所定の場所に装着しましたが、もう外は暗くなっていたので、チェック作業は翌日です。


翌日の朝のことでした。

いつものように とりあえずメーラーを起動したとき、異変に気づきました。なんと「しんえもんさん」から電子メールが届いていたのです。彼がパソコンを持つようになるとは・・・ そしてウチのアドレスを教えた記憶はないし・・・

戦慄したわたしは、650RSをキック1発で始動させて、チャージランプを見ながらつぶやきました。

「乱入して 確認するしかあるまい・・・」

わが家の前のアベニューを東にちょっと行くと、チャイニーズレストランがあります。ロー→セコ→サードと1,500rpmごとにシフトされたオートバイは、静かにレストランの前あたりで一旦停止。おおっきちんと制動できたぞ。ひさしぶりに前輪ブレーキを使って停車したことになりますね。感涙〜。

その停止した場所を右折して ストリートに。再びサードにシフトされるころ、右側にしんえもんの家が見えてきました。彼もわたしと同様に、自宅周辺の通行車両騒音に悩んでいるだけあって、状況をすぐに把握したのでしょう。すぐに家から出てきました。

「ヘンな音やのお!」

しんえもんが認識しているダブワンの音は、わたしのW1S-Aの音だったりするので、やはり相当に違和感があるようでした。連結+大根おそるべし。

だらだらと喋っているなかで、彼はブレンボとかロッキードには詳しいので、ブレーキタッチなどの指南を仰ぐことにしました。どうやらまだまだエア抜きが不充分らしく、こんなもんじゃあないから直しとけっていうアドバイスを賜りました。

「でも、シングルディスク・ブレーキじゃないほうがいいな。感じがまったくちがってしまうから。」つまり、下品だよ〜。とも言われてしまいましたが、「実利派だよ」と言いかけたところで、やめました(←また盗用しました)。わたしのすぐ目の前には 彼のオートバイ「火の玉Z1」が、堂々と駐車されていましたもんですから・・・・

そして電子メールの件は、買ったばかりのパソコンで、いろいろ試しているうちに、ふと魔がさして、どこぞかの検索エンジンで「W1」をひっぱってみたら、進行性がヒットしたみたいです。

「ぜ〜んぶ読んでみたが、わざと省略している内容があるな〜。ふっふっふ」

おお よくわかってんなぁ。


こうして、「しんえもんの真相究明」と「W3-Aのテスト」という二大ビッグ・イヴェント−『ウチから 0.2kmの大冒険』を、朝イチからつつがなく完了することができました。が、しか〜し。ナンバープレートを付けない限り、細かいセッティングができないし、近所をちょちょいと走ることも、暴走車両よりもタチの悪い違法行為には変わりないので、とっとと車検に臨みたいと思います。

今日の試走は、GBタンク(5リットルくらい入っていた)&GBシートで行いました。ちゃんとまっすぐ走ってくれるンやろうか???という不安だけは、解消することができました。スッと縮んでいって、グッとコシのあるフロントサスと、そこそこにパワフルなシングルディスク化ですが、どうやら方向性は間違ってなかったようです。一番うれしいことは「ほんまに軽い」ってことでした。

しんえもん宅から戻ったときには、まだ娘は寝ていました。チャンスです。わたしは、ひさびさにうどんの仕込みをやりました。

昨日のネジの仕込みのついでに、わたしは、ケーキ材料店で、1kgが300円の中力粉(なんと国産100%)を調達していました。普段、キロあたり150円のものしか使ったことがないせいなのでしょう、わたしの両腕あるいは両足の裏には 緊張が走りつづけました。

自給率から考えると、うどんを10本食ったらそのうちの9本が輸入モノであるというお話を以前に聞いたことがありますが、国産小麦粉で自作するうどんの出来はどんなもんでしょうか〜。

やがてうどんの仕込みが終わりました。それからしばらくすると、娘が起きてきました。今日は、妻と娘とで、いっしょにケーキを焼く約束になっていたようで、二人はゴソゴソと調理を開始しました。ということは、わたしはひきつづきW3に作業をしてやる時間を貰ったということになります。

妻よ 娘よ ありがとう!!


そして

本日のテーマは、ついに「整備」です。(← マクラが長すぎ〜)

まず、ボルトナット類が適正に締められているかチェックです。わたしのようなレベルのシロウトさんは、バラして再組み付けする際に、見映えを確認するためにとりあえず仮止めして、そのあとでうっかり忘れて、それっきり・・・ということをよくやります。そして例に漏れず、このW3もその状態でした。「振動で緩んだのさ・・・ダブワンには、よくあることさ!」なんて感じに言い訳する準備は整っていますが、そんなボケを用意している場合ではないです。

次に、燃料・油脂のモレ・滲みのチェックです。車検場の検査ライン上で オイルだの燃料だのが漏れたら即NGであることは知っていましたので、検査官になったつもりで、厳し〜く見ていました。すると、左キャブのフロート室の合わせ目から、ジワリジワリと燃料がしみだしているのを発見しました。これは検査云々に関わらず、放置しておくとマズイです。

電装関係も、チェックのメスをいれました。つい先日まで、ブレーキのマスターシリンダはGBのものを使っていましたが、ブレーキスイッチが壊れているようでした。そこでやむなく、以前に解体屋で200円を払って調達したヤマハSRV250(完動品)のマスターシリンダに変更しました。GBとSRVのスイッチに互換があれば、そこのところだけを交換すれば良かったのですけれど、そうはいかないようでした。

組み付けてからフロントブレーキレバーを握ると、きちんとブレーキランプが点灯します。これでOK!でも今度は、ヤマハ車定番の悩み「右ミラー取りつけは逆ネジ」にハマってしまいましたー。とほほほほほ。しかし対策をすぐに施しましょう。とりあえず、当面は W1S-Aのクランプ式で行きます。

リアブレーキランプは問題なし、ライトオンに連動してテールランプがきちんと動作しています。

ライトをオフにして、今度は左右のウインカ、続いてクラクション・・・キルスイッチ・・・良好です。

エンジンを再始動しました。物干しの壁を利用して、インチキ光軸あわせをしたいと思います。スイッチをハイビームに切り替えたとたん、異常が発生しました。ランプそのものは弱々しく灯ってくれてはいますが、まるでポジション球程度の明るさ。とてもハイビームの光量ではありません。不審に思いながら、アクセルをあおると、プシュンという感じで、エンジンがストールしました。さっきまで誇らしげだったインジケータ類も息絶えています。原因不明の電装不良です・・・か?!いやいや エイリアン・アブダクションでもあるまいし、絶対に明確な原因はあるはずです。調査しましょう。

やはりヒューズが切れていました。わたしはひるむことなく、バッテリケースの後ろ側にあるスペアヒューズホルダから、15Aの管ヒューズを取り出しました。ヒューズを交換すると、W3は再び良好な状態に戻りました。ただし、ハイビーム不調は依然変わっていませんが。

わたしは、マクラーレンのガタパウト椅子に座って、タバコに火を点けました。一服しながら、ハイビーム系トラブルの、疑うべき箇所を洗い出そうと試みました。

  1. ハロゲン球そのもの
  2. インジケータ
  3. 球のソケットまわり
  4. 切り替えスイッチ

ここまで考察がすすんだとき、「ケーキが焼けたよ〜」って、娘がわたしを呼びに来ました。そんなことは、匂いでわかってらあって思いましたが、それはウチの家の構造を知っているかたくらいしか、この状況はご理解頂けないことでしょう。

娘と、ボケたりツッコんだりしながら、そのケーキを昼飯がわりに食べました。

さあさあ 長い休憩を終えて、原因の究明に挑戦です〜。

[まずその1] とりあえず、通勤快速シルクロードさんの出番です。

ハロゲンユニットをE型?コネクタから外してシルクに装着してみました。すると、きちんと動作します。どうやら、球ではなくてW3側に問題があるようです。

[つづいて その2]

4連インジケータのソケットのうち、腐蝕のせいで、どうしても修理しきれなかったものが1個だけありました。使用頻度を考えて、とりあえずハイビームに割り付けていましたが、もしかしたら、腐蝕が進んで、ショートしているのではないか・・・このように疑ってみました。そして、このソケットを回路から外した状態で試すと、ハイビームはきちんと点灯しました。

やっぱし、ここでした。

オートバイは正直です。手を抜くと必ず自分にしっぺ返しがやってきます。だから乗るのです。

そしてわたしは、この戦いで、ぐちゃぐちゃになってしまっているメーター下側の配線ケーブル類を見て、またまた脱力しました〜。へなへなへな。

ここは、できるだけ今後は開けたり閉めたりしたくはないので、きっちりとハイビームインジケータを修理することにしました。以前に、ここの修理を諦めたときと現在とでは、状況が明確に違います。なにしろ、優良なドナーがうちには控えてくれてますもんで。

やおらわたしは、オイルクーラー・タコメーター・フロントフェンダー摘出済みのクラブマンの前に立ちました。おもむろに、ヘッド周りのハーネスから、ポジションランプをハーネスごと毟りとりました。

カサのような部分はカシメてあるだけだったので、ラジオペンチで切除しました。それから、もともとのゴムのグロメットを通して圧着プライヤを使い、ちょちょいのちょいで 製作は完了です。

再びハーネスがむき出し状態のままでテストしてみたところ、ヘッドライトとインジケータは、ともに良好となりました。この作業は、その4の「切り替えスイッチ」もチェックしたことにもなります。

メーター下の始末とヘッドライトを再組み付けしたあと、再びチェックしようとすると、再びハイビームが点灯していません。ここで焦ったところで、断線ヒューズが増えるだけかも知れないので、わたしはまたまたタバコ休憩にはいりました。煮えたぎるアタマをクールダウンです。タバコをもみ消して、再々度、ライトをケースから外してスイッチを入れると、ちゃんと点灯しました。こりゃあ原因は、ライトケースとコネクタが接触→ショートという異様な状況しかありません。「えーいこれでもか」と絶縁テープを巻きつけて組み付けると・・・やっとパーフェクトです。やれやれ。

気づいたら、もう夕方でした。有意義な休日って、ほんまに短いですわ〜。そりゃトシをとるのんが早いわけやなぁ。

ん?? アブダクションに遭遇してるのかも知れないぞ〜。


シャワーを浴びて、麺棒を手にしました。本日最後の労働『昼前に仕込んだうどんを打つ!』に移行します。

ここしばらく(一ヶ月くらいですが)、蕎麦打ち修行をやっていたのですが、やはりわたしには、うどんのほうが勝手がいいようです。蕎麦は、その麺台のやわらかさゆえ難易度が高いようですが、蕎麦打ちでの教訓はわたしのなかに活きているようです。ジブンでも驚いているのですが、打つ工程での作法がものすごく丁寧になっているんですよ。この乱暴者でアバウトな性格のわたしでさえ、丁寧になっているんですよー。

本日のウドン打ちは、まる一日の作業時間を与えてくれた、妻と娘への感謝も込めていたわけですが、やはり料理というものは、愛情だけではなくて材料と技術の二つであらかたが決まるんですね〜。と豪語するくらい、自作手打ちうどんの中ではこれまでで最高のデキでした。はい。

ダブワンの道も、手打ちうどんを習得したのと同じように、ゆっくり丁寧に進んでいきたいものです。ああ。良い休日でした。

2000年09月10日

わたしには ずいぶん前から、ぐずぐずと考えていたことがありました。それは、家庭用ファクシミリを導入するかどうか、ということだったのですが、ついに本日踏みきりました。

一方的にこちらから送信するだけならば、パソコンに添付されているソフトウェアを使ったり、あるいは近所のコンビニから送信することで、これまでは十分に事足りていたわけなのですが、やはり受信について問題がありました。常時プロバイダに接続して、電源を入れっぱなしするパソコンを維持できるほどの余裕が、現在の我が家にはありません。そしてe-mailの速度に慣れたアタマでは、もはや封書を利用した双方向のやりとりでは速度の面でも満足できません。とにかくそのギャップを埋めることができたら良いので、普通紙に印刷できるものの中で、一番安いやつを購入してみました。

これで、W1クレージーズさんだけでなく、シート加工屋さんやメッキ屋さんと「インタラクティブなアナログ通信」が可能になりました。SOHOインフラが整いつつあります。

さっそく、うちから車で40分のところに所在するARK店に、表計算ソフトで製作したばかりの「必要部品一覧表」をパソコンから送信してみました。しばらくして在庫の有り無しと価格を上から書いたものがファクシミリで戻ってきました。開通テストが完了したことになります。

今回の注文は主にパッキン類でした。表計算を駆使して1万円以上になるようにやりくりしました。わたしが最近まで知らなかっただけなのでしょうが、カワサキは1万円を超える部品発注については、運賃・代引き手数料不要で宅配サービスをしてくれます。もちろん定価販売です。20年以上昔のバイク雑誌でよく見られた「カワサキはパーツ供給が遅くて困ります」という現象がまったく払拭されている点で、すばらしいと個人的には思います。

ですが、ARKでは、依然電子メールの発注は受けてもらえないというヘンな状態でしたし、往復の交通費と所要時間のロスを考えると、ファクシミリを自宅に構えたのは今後の展開を考えても有効でしょう。ましてわたしごときのハナタレ小僧が、クレージーズさんやメッキ屋さんに電子メール対応のお願いをするなどという不躾なこともできませんから、2万円強の出費は「修行代」としても妥当だと思えます。

さて、ファクシミリを買った電器量販店で、そのついでに洗濯機も見てきました。妻が、うちで10年使いづけている全自動式洗濯機の調子が悪い、と言うのです。いろいろと並んでいるのを見てきましたが、うちのポンコツには搭載されている、開始時刻設定機能なるものが、最近のものは、どれにも付いていません。どの機械にも時刻表示用とおぼしきLEDが付いているのですが、「今から何時間何分後にスタート」式のタイマーしかないみたいなんですね。そして、どうしても開始時刻設定機能だけは譲れない、と落胆する妻に、今のポンコツのどこの部分がダメなのか確認してみると、脱水槽と洗濯槽との隙間にスラッジが溜まっていて、最近ときどき洗濯物を汚すようになっていることが、問題なのよ、とのことでした。

電器屋の店員は、予想通りの発言をしてきました

「そうなったら、もう買い換えしかありませんよ」

その言葉を聞いて、わたしは決意しました。

「わたしが直す」

最近すっかり、分解清掃マニアになったわたしは、先日の土曜日に洗濯機レストレーションにチャレンジしました。ご存知のとおり、洗濯モノとW3-Aとは、我が家において共存共栄の関係にあるわけなので、わたしのこの行動は極めて必然的であったといえます。KONI&車検のためによけてある、明るい明日のためのお金を失うわけにもいきません。そして無事、ポンコツ洗濯機の腰上オーバーホールが終わりました。制御装置にさえダメージが無いんだったら、案外簡単に分解修理できるものです。


休憩しようとしたとき、タバコが切れていることに気付きました。買い求めるのに外出しているとき、宅配便が来たようです。その梱包のなかから、キャブフロート室ガスケットを取りだそうと、しばらく中身を探しました。しかし、相当するモノが見つかりません。部品番号と照合してようやく発見しましたが、新品パーツとガス漏れパーツとは、厚みも含めて全然形状が違っていました。経年変化でこうなってしまうのでしょうが、すぐに気づかなかった自分が情なくもあります。

洗濯機を修繕したわたしには、ボーナスとして整備作業時間が与えられました。さっそく左キャブを修理することにしました。部品交換の甲斐あって、20分間ほどエンジンを回してみても、カービュレターをはじめ、車体のどこからも燃料や油の滲みが見られない車両となりました。

それから、中古部品ばっかりを収めた段ポール箱から、W1S-Aノーマルちょい錆び傷ありのミラーを取り出して、左右に取りつけました。W1S-Aの純正ミラーはクランプ式ですから、ある意味で便利です。

ついに、とりあえず検査に出しても問題なさそうな状況になってきました。たぶん拙『進行性W病』のサイト運営をやっていなかったら、飽きたり、とっくに挫折していたりしていたのでしょうが、おかげさまでどうにかここまでこぎ付けることができました。いやぁ〜 サイトを始めてから、ほんまにええことばっかりですわ。

大勢からのご協力にレスペクトしつつ、ちかいうちに代休をいただいて、陸運局に行ってみたいと思います。さあさあ、自分ヒトリで勝手に盛り上がる「感動のフィナーレ」に突入です。

2000年09月20日

ドンドボボチョンドドチョンチョンボボチョンチョン

陸運局から1時間かけて自宅に戻ったその直後、わたしは師匠先生宅に、これまでのお礼を言うためにお伺いすることにしました。すっかり師匠先生と長話をしたあとの帰り道は、まだ午後7時すぎだというのに、もうすっかり秋の夜になっていました。

人も車も途絶えた交差点の赤信号でとめられていたとき、このオートバイのアイドリングを聞いていて、わたしは泣き出しそうな気分になりました。

股ぐらの下にエンジンがあります。ふたつのシリンダーの中で、混合気の燃焼がくりかえされています。

その音やリズムが、そのときのわたしの心臓の鼓動と、ぴったり、かさなっていました。

心から愛している直立2気筒の、エンジンがいま生きて動いているのでした。

交差点のむこうの赤信号が、突然、ぼうっと にじみました。

わたしはおなかが空いていました。

そのことを全身で、そして胃袋で感じとったわたしは、他愛なくも めまいがしました。

赤信号の赤が、どんどん、にじんでいきます。

ふいっと、青に、かわったそのとき 交差点にとまっていたのは、わたしだけでした。

ヘッドライトをオンにしたそのとたん、視界の隅に赤いランプがありました。

信号が再び赤になる寸前なのかと思ったら、チャージランプの灯りでした。

その色や明るさが、そのときのわたしの脳裏の記憶と、ぴったり、かさなっていました。

12年前のバッテリーパンク事件がよぎりました。

最近東京にも進出した、近所にある某バイク屋が、まだまだちょっと風変わりな、田舎のバイク屋だったころ、わたしはその店でW1S-Aを、わりあい安い値段で購入しました。その当時のわたしは、自家用車で片道1時間の通勤をしていたのですが、W1S-Aを購入した10日目くらいに、オートバイで通勤してみました。その帰宅途中、たぶん午後10時頃、走行中にバッテリーが息の根を止めやがりました。そしてその時間帯に営業しているガソリンスタンドにたどり着くまでに、押して押して1時間くらい所要したことを思い出していたのです。購入時にバッテリーは新品交換されていたはずだったので、翌日その某店にクレームを申し入れましたが、そこの店主T氏は「シビエがついてるからねぇ〜・・・信号待ちでライトは消した?? そんなのはバッテリー点火の常識だよ」などと言いやがりました。そこでわたしは、「ハロゲンなんぞいらないから、タダでノーマルに戻してくれ」と依頼。そしてT氏が展示車両の里帰りKZ1300のランプユニットとそっくり交換する、という光景をぼんやりと見ていた自分の姿が、脳裏にフラッシュバックしたのでした。

このバッテリー点火という構造のW3にハロゲンを装着するっていうことは、アンメーターを装着するか、はたまた一度きっちりと測定をするなどして、電流量を把握することが必要なのでしょう。そうだったんだ、ハロゲンランプで夜を走ると点火系に影響が出るんだったなあ。

わたしは泣きそうになっていたのでした。

「おれ ムリに代休もらっちゃったんで、ダブルスリーの車検すんのに陸運局に行くから、キミもその日はヤスミを取りなさ〜い!」

そんなかんじで10日ばかり前に、酔った勢いで妻に宣言してはみたものの、具体的にはどうすんのー?

さっぱり見当がつかないわたしは、早速きっちりと調べることにしました。やはりこういった案件もWEB上に、いろんな方による、さまざまな情報が、いろいろなカタチで提供されていました。実にありがたいことです。

いろいろなサイトを拝見するうちに、どうやら

  1. 昔ほどは、検査場でイヤな顔をされなくなってきている
  2. 書類を書くのがめんどうだったら、有償で代書屋さんにまかせてしまう
  3. 不適合箇所が指摘されても、その日のうちなら無料で何度でも再検査してもらえる
  4. 検査場の近所には「テスター屋」が必ずあるので、不安だったら有償でチェックしてもらえる

らしい・・・などということが、次第にわかってきました。

そして、妻の愛車グレイハウンド・ジムニーも今月末には継続検査を受ける必要がありましたので、ついでに持ちこんでしまおうという計画も練っていたのです。が、しかーし!! 軽自動車の継続検査も、陸運局で手続きされるものだと信じこんでいたのですが、まったく違う組織の、軽自動車検査協会でしか軽四は検査が受けられないことも、WEBの情報で、初めて知りました。とにかくコトを前にしている緊張感のわりには、知らないことがあまりに多いので、わたしはちょっとしたパニック状態に陥っていました。

妻は「グレイハウンド号(スズキジムニーJA22W)」を、そしてわたしは「TB2号(ハイエースのことです)」のステアリングウィールをそれぞれ握り、眠い目に喝をいれつつも元気よく、ひとまず軽自動車検査協会に向かいました。なにせうちの夫婦は、昨夜には揃って半年振りの休肝日にしたというくらい気合いが入っていましたから。

まずその日の朝イチバンは、妻所有「グレイハウンド号」の継続検査にチャレンジしてきました。

実際の検査には、所有者である妻に「自己責任」ということで立ち合わせました。(整備はわたしがやりました)わたしたちがユーザー車検のシロウトさんゆえにグレイハウンド号の処理には、いろいろと手間取ってしまって、かなりの時間が必要なんだろうなぁ、と予想していましたが、WEB情報のとおり「温和で優しいスピーディな対応」をしてもらえました。想像する以上に親切な方ばかりでした。

「こんなにあっさりと終わるもんなのね〜」

安堵している妻にあっては、整備の苦労は知らないもんですから、お気楽感についてはわたしより大きいようでした。次回は、ご本人に整備点検してもらうのも一興かも知れません。

やがて、グレイハウンドジムニーの新しい継続検査証明が発行されましたので、そこで妻とは別行動です。わたしは軽自動車検査協会から陸運局へと移動することにしました。本日のメインイベント「W3-Aの中古車新規登録」は、午後の予約を取っていたのです。

それでは、譲渡をうけた他人名義のオートバイ(251cc以上)を登録するという作業に突入です。

陸運局には、11時ごろ到着しました。ひとまずは、とりあえず必要となるはずの書類を作成しようと、事務所をさまよいました。が、しか〜し!! なぁ〜んにもわかりません。さっぱりわかりませーん。

わたしのアタマが悪いことを棚にあげて、公の施設に毒づいたところで、どうしょうもありません。やはり、この場所はわたしごときのシロウトがやってきて、うろうろするようなところではないのかも知れません・・・

途方に暮れていたとき、収入印紙の窓口を発見しました。たまたま窓口がすいているようだったので、厚かましくもかつ慇懃に問い合わせさせていただくことにしました。

「すいませ〜ん!その印紙を貼付する用紙はどこで手にはいるのですか〜?」

1番の窓口が相談受付になっているので、そちらにどうぞー と、いうことでした。

ふっふっふ それさえ聞いたら、もうこんな所には用はない・・・

バキューン(拳銃の発射音)

さぁ行くぞ! ズンズンズン(効果音)

さて相談受付でいろいろと説明したところ、今度は5番に行けと言われたので なにがなんだかよくわからないままその窓口へ。

そこでは、うす緑の紙と白い紙の2枚を手渡されました。

赤鉛筆で丸印をつけたところに名前と住所なんかを書いてね・・・そうそう それができたら・・・あ 予約はしてるの?・・・あ そう。ふんふん、じゃあ、お昼の1時から検査場の4番に行ってください。合格したらまたここに来てくださいね・・・

なんと丁寧かつ親切な対応なんだ!うちの近所の市役所窓口とは、ぜんぜんちがうなあ〜。

そして、またあとでここに来いということでしたから、どうやらここで発砲してはいけないみたいです。

正午までには、まだまだ30分くらい余裕があったので、その4番の検査ラインなるものの、下見に行ってみることにしました。うー。やっぱし軽自動車の検査ラインと比較したら、長くてでかくてややこしそうだなあ〜、それがわたしの第一印象でした。

4番ラインは小型トラックとオートバイの専用ラインらしく、何台かが順番待ちをしていました。

検査ラインの中に赤男爵軍団を発見しました。そんなんで検査を受けられるのん?みたいな、セパハンをめいっぱい下につけたトライアンフ風単純共鳴マフラーパパコボココボコSR400が、ちょうど合格していたようです。

あんなのんでも公式に認可されるのね・・・そう思ったら、急に気が楽になったわたしは、近くにいた検査官に見学の申し入れをして、そのついでにいろいろと問い合わせをしました。

「オートバイのゴロゴロローラーって無いんですか???じゃあどうやってチェックするんですか?」

「あー 規模の関係で その設備はないんですよ」

いろんな方のサイトを拝見して、オートバイでのゴロゴロローラー=俗に「ブレーキテスター」は、けっこう怖いものなのだよ、ってなことを仮想体験していましたので、わたしはとっても気が楽になっていきました・・・。

そうこうしているうちにも、赤男爵軍団さんたちは、あっさりと5〜6台のオートバイの検査を終えていました。その様子を見ていたわたしは、それまでの緊張が完全に弛緩していっているのがわかりました。やはりここでも、お昼からお世話になるのがわかっていましたので、発砲もしませんでしたし、刀も鞘に中におさめたままで、おとなしくしていることにしました。

昼飯でも食うか、とTB2号に乗って、一旦陸運局の外へ・・・

ほほう オー○バッ○スがこんなところに移転してきてるのね。あ 最寄のバイク用品屋は水曜日定休日なのねなどと車外の風景に ヒトリツッコミをしつつ、5分くらい走ったところにあったラーメン屋で食事をヤっつけました。

やがて再び陸運局に。ああ、W3を車から降ろすのは、実に1年と4ヶ月ぶりなのね〜。

3日程前に、モトメンテ誌のバックナンバー(ちなみに2号ですが)を読んで、改造申請が必要な要件は、こんな場合だ、という記事にびびったわたしは、姑息にも車検対応仕様に変換を終えていました。修行中の身でタカをくくることは、ジブンの成長に結びつきません。

当日に、改造申請窓口で、構造変更の届出が必要な内容を確認してみました。すると、ウチの「彼のオートバイ」仕様は、ハンドルを除いたらぜんぜん問題ないのだということが確認できました。こりゃいい勉強になりました。

さあて、スイッチを入れて地面に左足をつきなおし、わたしは右足でキック・ペダルを出しました。

キック・ギアを合わせ、スターター・レバーを操作し、体重を乗せて踏み切ると、エンジンはいつものように一発目でかかっちゃいました。

暖気を待つ間にバックミラーを取りつけて、いざ検査ラインに。

「優しくしてね。」

初めてです と明確に宣言したのが良かったのか、これまた実に丁寧かつ親切に、検査が始まってしまいました。

「2m前方にある白線で停車して、タイヤをロックさせてくださいね」

当然きちんと停めることができた瞬間わたしは思いましたね「これなら、W1S-Aでも停めることができるぞ」

「どこも改造してませんか?」

「はい。まだ改造していません。」

「そうですか」

そして長い柄のついたハンマーでコツコツコツ

汚いけどわたしが手塩にかけたW3になんてことをするんや〜とツッコみたくなる気持ちを、両拳にググッとこらえているうちに、車体番号の照合なども終わっていました。つづいて電装品の動作を確認されたのち、おそらく今回の鬼門かつ最後のチェック「光軸検査」のところに進みました。

まあ、一回では絶対にムリなんやろなあと、そうした覚悟はできていたので、これからわたしの眼前で、なにが繰り広げられるのか、とりあえず見てみようという気楽な気持ちで、わたしとW3は、そこにいました。指定位置に停止すると、オレンジ色の箱がゆらゆらと近づいてきました。

と遠ざかっていきました。再び近づいてきたと思いきやまたまたゆらゆら離れていきます。噂には聞いていたけど、ほんまに失礼な奴っちゃなあ〜

そこまで光軸が狂っているとは思えないンやけどなあ・・・などと憤慨していると 場内放送が!

「そちらのオートバイの方。光量不足です。印字したあとで窓口に来てください」

ウソやん〜。クラブマンつきオイルクーラーからもぎ取ってきたばかりのH4ハロゲンでっせ。そんなん、うちのW1S-Aは絶対あかんやんけ〜。これは絶対W1S-Aよりもよっぽどきちんと明るいのに〜。

窓口に行くと、「ご自分での調整が困難でしたら、敷地の外にテスター屋さんがありますのでそこで調整してもらってください」とのこと。とほほほほほ。いやー。光軸が不良っていうのだったら、さまざまな角度で修正して100回でも検査してもらうつもりだったのですが、光量不足だったとは、とても太刀打ちできません。

W3は、わたしの手だけでここまで修理してきました(アタマは大勢の方のをお借りしましたが)から、わたしはうちひしがれた気分でテスター屋さんに向かいました。

「おい、にいちゃんよぉ。こりゃぜんぜんダメじゃわ。ダイナモが、メゲとるんじゃろなぁ」

ヘッドライトを分解チェックしたあと、テスターの前で はかなくもハイビームを照らすW3-Aに、そこのおっちゃんはそう言いました。続けて

「また修理したら来なさい。今日はもう帰りなさいよ。お金は要らないから・・・」

まるで、マンガ「頭文字D」でエンジンブローしたAE86に、ランエボIIIが声をかけるシーンのようです。ちょちょいと調整して、はい光軸調整代金3,000円ねっていう、モノ凄い商売をやっている業者さんに、情けをかけられる格好になってしまいました。

ここでダメならこんなとこには用はないぞ。バキ

でもおっちゃんは、さっき一応軸をあわせてたよなあ、それならばと再度ラインに並んでみました。

ですが、失礼なオレンジ箱は、やはりあいかわらず失礼なままでした。

代休を再び申請することにもちょっと気がひけるので、今日できることは全部やってみようと決めました。どっちかというとあきらめの悪い性格のわたしは「悔いを残す」というのが、ココナッツミルクの100倍ぐらい嫌いなのです。

陸運局の敷地から歩いて3分のオー○バッ○スに行きました。「H4の60/55Wの消費電力で光量は120W相当」という魅力的なコピーがついたバルブを調達しました。それから陸運局にもどって装着すると、さっきよりはちょっとは明るくなっている気がしたので、3度めの検査ラインへ。

あー やっぱり失礼なオレンジにヤラれました。ふう。

こりゃほんまに故障してるんやろなぁと、TB2号に戻って撤収の準備をはじめました。工具を箱に収めているとき、フト思い立ってW3の配線をいじってみました。なにを隠そう、わたしの往生際の悪さには定評があります。

15アンペアの管ヒューズは、5本くらい持っていたので、少々のショートなんてダメで元々さ、とヘッドライト内部の配線からポジションランプを摘出・・・

明るさ変わらず。

バッテリに繋げられたリザーブライティングデバイスをキャンセル・・・

やはり変わらず。

ヒューズを30アンペアにして一時的にしのぐ・・・

やはり変化なしで、しかも電装破壊の恐怖がわたしを襲う〜。

ふたたび15アンペアに戻して、ヘッドライトのソケットから伸びる3本の線について、それぞれの組み合わせを変えてみる・・・

突如煌々とした眩い灯りを放つ組み合わせを発見しました。これが正しい配線なのかどうかは別にしておいて、もしもヒューズが切れたところで在庫もあるしオートバックスもすぐそこにあるし さあさあもういっぺん挑戦です。

よっしゃあとばかりに 検査ラインに並ぼうとしたときに感じた視線を追うと「まだあきらめないんですか」と言いたげな若い検査官さんの目がありました。

まあ、かんにんしてくださいね とココロで念じていると、ついについにオレンジ箱が、今わたしが跨っているW3を、フツウの二輪車だと認識したようで、本日初めてわたしの目前でピタリと止まりました。

ここぞとばかりに4,000rpmをキープ。ばひゅーん。

「検査中」の表示がついに点灯しました。やりましたー。

ふつうのヒトなら、まったく嬉しくないことでも わたしにとってはヨロコバしい光景でした。

そして「×」が表示されました。車体を直立状態で固定するため、両足を地面に着けて立っていると、右足太ももがオイルタンクに触れっぱなしになってとっても熱いのですが、そんなことも忘れさせるヨロコビと込み上げてくる笑いと満足感にわたしは包まれていました。「あとは 光軸を適当に変化させて 合格するまで繰り返すのみなのだ〜」そう思った矢先、「検査中」ランプが再び点灯しました。ヘンやなあ、まだウシロのクルマはラインに進入してきてないのになあ。とっとと、この「ちょっと失礼なオレンジ(すこし心情変化アリ)」を除けてくれないかな〜。残り時間があんまり無いのに〜。あ〜、はよドケんかい〜!!

「○」

おお

これって、わたしですか??と確認したところ、間違いなくもうすぐわたし名義になるこのW3-Aのもののようです。検査官が手招きをしていました。情状酌量もあったのか知れないですが、都合4回正味5回目の検査で、ついに本日念願の合格印が押されました。

ナンバープレート関係の提出書類を窓口に渡して、その処理を待つ間、ビールを呑みたいという衝動をこらえながら、自販機で買ったコーラで喉を湿らせました。

「ぐえ〜っぷ」

なんかこんなシーンが記憶のなかにあるぞ・・・・しっかしきったねえオヤジになっちまったもんだなあ

・・・・ ああ12年前の夏のことかあ。2回目の完走(受験は3回目)後、電光掲示板を見ていた自動ニ輪限定解除試験だったねぇ・・・ やれやれ

後で考えましたが、光軸はホンマに適正だったのかなあ。ま、しかし、ライトケースからの着脱だけでも、軸がズレるということを聞いていましたんで、テスター屋が触ったトコはノーカウントということにして、一応ジブンだけでここまでこぎつけたといってもいいでしょうかね〜(←だれに語っているんや)。

その昔にW1S-Aを購入した店のことは除いて、ここ10年くらいの間ずっとW1S-Aの面倒を診てもらっているお店の大将と若旦那のご厄介になることなく、W3-Aの修理・再登録をしてしまったことには、ちょっと気がひける気がします。

「いじり壊したら、持っておいで〜。でも倍の料金とるぞ〜」

一年以上前に、そんなことを言われていたことを、ふと思い出しました。

こうして、『書類付不動車』が、やっと『保2年付・機中外下のW3』になりました。でもたぶん、フルレストア済み『機外極上』車になるような日は、きっと来ません。スペシャルサンクスな皆さんのおかげで、貰い物のW3-Aは、わたし名義になって街を走ることができるようになりました。ほんとうにありがとうございます。

これまでは、うちの近所のコンビニでたむろう若者たちのステレオ暴走族なオートバイを見るとき、異形ながらもナンバープレートが付いていることを、うらやましく思っていましたし、そのおかげで自宅周辺ではパトカーの巡回頻度が高くて、ほとんどW3の試乗ができなかったし(って当たり前のことじゃい)、ようやくその状態から脱却できたこと、それだけでも嬉しいものです。

3ケタ国道の側らにあるコンビニを右折して、もう一回チャイニーズレストランのところを右に曲がると、我が家が見えてくる。例の物干し場兼件ダブワン格納庫までは、一気に走って入った。排気系フルノーマルのW3ならでは、のことである。W1S-Aでは、隣家の迷惑になるので とてもそんなマネはできないぞ。

ドボチョンチョンチョチョスカポンタン

メインスイッチをオフにしたとたん、あたりには静寂が戻る。

フュエルコックに両手を伸ばそうとしたそのとき、耳鳴りが・・・

映画ラストワルツのエンドマークが見えたような気がした(ことにしておいてください)。

おおまかなアウトラインは、すでにネタにしている通りになる予定ですが、これから わたしのW3-Aはさらにヘンな改造を施されていきます。

「はじまりは これからよ〜!」(あ 映画が違った)


ワルツを踊ろう
カモン ベイビィ
おまえと幸せに狂いたい

蜘蛛の糸 切らぬよう
朝から 朝へ
おまえと幸せに狂いたい

もしもおまえがカタツムリなら
俺は掌 緑のヤツデ
もしもおまえが桜貝なら
俺は星降る夜の海

離れ島から 監獄から
歌おう愛の歌
おまえと幸せに狂いたい


ワルツを踊ろう / 豊田勇造

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