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すべての人の心に花を

2000年07月17日

いいかげんで おぼろげな記憶をたどりますと、東京にやって来たのは 2年半ぶりのことでした。今回も前回と同様に、ウソでもカラでもない ちゃんとした出張でした。

その日の仕事が、予想以上に早くハネてしまったわたしは、秋葉原をウロウロしたあとで上野のコーリン界隈に行って、ごそごそ物色してみることにしました。特に、純正パーツ館の2階あたりを、よ〜くチェックしてみましたが、今日のところは 自分用の買い物はナシということになりました。

くらげさんとの約束の時刻である夜8時までにはずいぶん時間が残っていたので、今度は、秋葉原から南千住で乗り換えて、快速で2駅のところに移動しました。わたしのサンクチュアリを訪ねたわけです。

こちらにお邪魔するのも、実に2年半ぶりでした。やはり仕事のついでに立ち寄ったのですが、驚いたことに、なんとわたしのことを なんとなく覚えていてくださいました。

W1Sキャブをオーバーホールしていた手が、しばらく止まって、いきなり、どんどん出てくるわ来るわ・・・わたしがよく知っている人の名前が・・・・

「昨日さ。kataさん(仮名)が来てたよ〜。」

「ジローさん(仮名)からは、こんな依頼があるんだよ〜」

「風俗刑事さん(仮名)は、元気で やってっかね??」

ともかくも、実はわたしは、アイリーという偽名を使って、愛と情熱とクレージーズ感謝のホームページ(註:ウェブサイトが正しいが、こう説明したほうが伝わりやすい不思議な現象ですけど)を運営しているんですよ ということを報告してみたところ、

「まあ がんばってよ。でも そればっかやってっと、ダブルスリーに手がまわるヒマがネエだろ。 」

どきどき。そのとおりなんですよね。

でも、WEB上で、今日はここまでやりましたよってことを、見てもらって叩かれて突っ込まれてを繰り返し、拙サイトもW3もわたしも成長しているわけなんで、まあまあ大目に見てやってください。

「アイリー君(仮名)よぉ 横のつながりって 大事だぞ〜」

いろんな話題のなかで、わたしにとっての神様が そうおっしゃられました。これからも その言葉を抱いて生きて行こうと決心を新たにしたわたしは、せっかくお邪魔するんだから、あれも教えてもらおう、これも聞いてみよう、あれを買って帰ろうという具合で、いろいろと考えておいたメモを用意していましたが、そのメモの存在を忘れるくらいに 神様を前にして 舞い上がっちゃいました。その結果、たくさん買い忘れをしてしまいました・・・

そして、この日の修行内容につい・・・・うぉ〜 痛ててててて〜 なにをするんや〜

さてさて、秋葉原サミットの会場にわたしは移動しまして、ついでにクソ暑かったので、スーツ姿からポロシャツ&短パンに変身しました。ぼけ〜っと雑踏のなかでいたところ、やおら3人のビジネスマンに拉致されました。そのまま、わたしの身柄は養老の瀧で拘束されました。

くらげさん・MIYA3さん・ヘいじさんは、すでに一軒片付けたばかりらしく、やや出来上がっていた様子です。わたしは追撃体制を整えて、どんどんとメートルを上げていきました。

へいじさんが脱落しそうになったころ、宴会場を秋津のくらげさんちに移動することになりました。へいじさんとはここでお別れしました(家が逆方向なのでした)。

くらげサンちでは焼酎大会となり、MIYA3がハングアップしたころ ストーン君がオートバイで登場〜。たぶんこのころ、深夜12時だったのかなあ。

延々と 大会議を催しましたが、酒を飲まない若者には悪いことをしたなあ・・・そして、ストーンくんの芯抜きEJを見送ったのが、午前4時。ほとんど寝なかったわたしは、翌朝の仕事にギリギリセーフ(← 久々の死語)で間に合いましたとさ。やれやれ


はい。というわけで、仕事の成果もスゴイものがありましたが、W3もこれまた一歩進化させるネタを手に入れてきました。って、なんかカラ出張のニセ報告書みたいになってきてるなあ・・・しかも ネタの大半が オフ会ネタだしなあ〜。でも、人間関係が広がるのは 嬉しいことです。

では 自宅に戻って、今日のW3〜 !

またまた、マスキングとスプレーの日々が始まるかと思うと、ラリラリしてきますよ・・・ってなことを言いつつも、すでにフェンダー(WMのアルミ)は、しっかりとFサスに ボルトオンされております。

杉作さんに お願いしていたブツが、先日納品されました。

<この快挙を喜ぶアイリーさん(35)の談話>

なんとすばらしい出来映えなのでしょうか!!「値段」と「品質」と「リプロ手法に感じられる愛」に感服いたしました。

個人リプロも ここに極まれりの感があります。

2000年07月19日

実は、先日の東京出張の際、もうひとつ努力した甲斐あって、さらに余分な時間を捻出することに成功したわたしは、埼玉は大宮で乗り換えて4駅の場所にある巨匠のところにも、お邪魔していたのでした。

雑誌などでよく拝見する 「FCR&チタン2in1マフラーのW1S」の拝謁をさせていただいたわけなのですが、そのW1S改には、わたしの求めるところの「答え」が、たくさん散りばめられてありました。(もちろん、技術的に『盗む』ようなことができるものでは ありませんが)

「答えを見てしまったら、なんだよ たいしたことねえじゃんか!! って、みんな言うけど、試行錯誤が大変なんだよなぁ」

と社長さんの弁。いやはや まったくそのとおりですよね。わたしはいま、バックステップに腐心しております・・・。

さて、わたしは 巨匠に さまざまな売り物やいろいろなジャンクなどをはじめとする、たくさんのパーツを拝見させてもらいました。その中で、特にものすごく強い印象を受けたモノがありました。リプロパーツや カスタムパーツについて決して興味がなかったわけではありませんが、その物体とは不調エンジンから取り外されたと思われるクランクとコンロッドでした。

それには無残にも、潤滑不良が原因で シャフトにカジリ傷がついていました。

「ど〜んなに まわりがピッカピッカのWも、ここがこうなっちゃあおしまいよ〜。みーんな乗りっぱなしなんだもんねぇ。キミのも、ちゃんとやってるの〜?」

ドキドキ〜!

ダブワン乗りのほとんどの方は ご存知だと思いますが、あのクランクは非分解式構造で、遠心力にてクランクシャフトなどに オイルを潤滑させるようになっているわけなのですが、そのクランクウエブにあるオイルラインにスラッジが溜まりやすいみたいで、たまには掃除してやらないと、クランクシャフトの潤滑が不足して、カジリの原因になるのだそうです。そしてその現象を予防する方法は、腰下を割って大掃除するしかないのだそうです。

ほんとうに恐ろしいものを 見せていただきました。貴重な時間をありがとうございました・・・


さて、クラブマン付きオイルクーラーに装着されていた「ウエリントン製アルミショートフェンダー」は、SRX6のフェンダーステーを使うと見事にボルトオンできました。すっかり気を良くしたわたしは、今度はオイルクーラーの取りまわしについて、検討を進めることにしました。

現代のパーツならば、と車で一時間の場所にある、バイク用品店に突撃。この店では、客商売がわかっているというか、キチンとした接客をしてもらえるので、わたしはよく利用させてもらっております。その店で、ごにょごにょと相談してみたところ、これはちょっとややこしいと判断したのか、用品カタログを数ページにわたってコピーしてくれることになりました。「自分で考えてください」ということなんでしょうが、これはこれでありがたいことだと思います。


自宅に戻りました。コピーしてもらったアールズ社のメッシュホース・ジョイント一式のリストと、クラブマンを引っ剥がしたオイルクーラー&ホースを照合するという作業から開始してみました。

ホースの外径から推察するに、どうやら「No.6」という規格のようです。

仮にこの規格のもので、ホースを新調することにしたら・・・というシミュレーションをしました。

(1) エンジンからの「オイル戻り」→オイルクーラー→オイルタンク

(2) オイルタンク送り → オイルクーラー→ エンジンへの「オイル入り」

う〜ん どっちの方法でイケばいいのか わたしは良く知りません。だれかおしえてください。

コピー資料によると、バンジョーアダプタにも規格が数種類あるようです。ユニオンボルトの直径を測定すればよいのでしょうが、ウチの2台のWを緩めて測るのもオイル流出など二次災害が恐ろしいので、風俗刑事さんにメールして教えてもらうことにしました。

「アイリー君(仮名)!! オイルクーラー装着はイイけど、そのためには オイルラインを きちんと清掃した後にしないとマズいよ!」

期待していた回答以上のものが わたしのところにもたらされました。トロコイド式オイルポンプの吐出性能に対して、オイルラインを長くする影響で、潤滑不足になるおそれがあるかもしれないとのことでした。奇しくも、前述した恐怖のクランクシャフトかじりの話題と一致していることを考えますと、もう偶然とは思えない「神々からの啓示」状態ですわね。その啓示が意味するものは・・・・・・

こうしてわたしは、オイルクーラー装着のために、エンジン腰下のオーバーホールをする決心を固めました。うちのW3-Aは、もともとカスタムW3を作るのが主な目的なのではなく、わたしのダブワン修行のために、もたらされたものであることを忘れていました。あのころの初心に戻れという戒めなのでしょう。

近頃、わたしのなかでは、なにかしらもやもやとした感情が起きていました。

「たかだか この程度で 『俺はダブワンをやっている』なんて思っていていいのだろうか?」

フレームは? エンジンは? ミッションは?まだまだ薄汚れたままでキレイではない外見のことなどではなく、特にエンジン腰下やミッションについて、わたしは『本で得た知識』しか持っていじゃないか。焦りに似た口惜しさが、毎日どんどんと大きくなってきているのでした。

例の「貰い物オイルクーラー」を取り付けたいという願望が、わたしの修行に喝を入れてくれたのです。やりましょう!腰下分解清掃を!

もしも これが うまく仕上がったら

「あ〜 俺 ダブワンやってんだよぉ。ふふっ・・・」なぁんて感じでしれ〜っと発言してもイイですよね。

このように宣言してみたものの、力量が完全に不足しているわたしが、いきなり神々のマネをしてみたところで、よい結果がでるとは到底思えません。そこで、これまでヴェールに包まれていた「ご献体」を成仏させることで、わたしの腕を磨くことにします。

このご献体とは、W1Sのものと推定されるエンジンでして、8年くらい前に、友人(女性)のご主人から、タダで貰ったものです。

このエンジンは、なんと Y字カバーなし・ダイナモなし・一次ケースなし・ヘッドなし・ロッカーケースなし・ポイントなし、といった申し分のない状態です。タダでいただいたものに 文句をつけてはいけません。

名実ともに「腰下オーバーホールの教材」としては最適な状態のままで、ずいぶん長いあいだウチの納屋に放置されておりましたが、このような形で再利用することになるとは、夢にも思っておりませんでした。

せっかく、神様のような先輩たちが 「こっち側に来い」とばかりに招いてくださっているのに、そしてその道はすでに先輩たちが作っていてくださっているのに、その道を通らずに人生をこのまま過ごすのが、もったいないような気持ちになっているわたしなのでした。

一度、くくったハラを もう一回がんじがらめにくくりなおしてがんばろうと思います。で その間、W3はどうなるかっていうと、車検対応仕様に化けていくのであります。

2000年07月22日

それでは、修行というか練習という名目で、シミュレーションをします。

7/20は、国民の祝日ですが、例によって休日出社することになっていましたが、暑さのせいで目が醒めたのが午前4時!

「しめた!出社の時刻まで、あと5時間くらいあるではないか〜」

農家の納屋でまず数年、それから、うちの納屋で7年間もの長きに渡って、熟成・発酵されてきたW1SのW1Eです。

わたしは、まるで何かに憑依されたかのごとく、バラシていきました。ですから途中経過の画像はありません。フト我に帰ったのは、Y字ケース内部の各ギアを全て取っ払ったあとで、シリンダ・ピストンを外したときでした。慌てて撮影しましたけれど、あまりよい画像ネタにはなりそうにありません。

じつは、クランクもケースから分離させるつもりだったのですが、ど〜うしても、緩ませることのできないボルトを発見しました。それは、左側クランク軸の頭のボルトで、一次減速装置にパワーをインプットする個所なのですが、これを緩めるためには、エンジンをバラす際にギアを入れた状態で、あらかじめ緩めておかないとまずいようですが、ただで貰ったものに 文句を言ってはいけません。

クランクケース上から見てみました。中を覗くと、蛾とクモがそれぞれ1匹、オイル漬けになって、化石化していました。やれやれ。

本日、ど〜うしてもこの作業をやっておきたかったわたしは、前日の残業を午前2時までヤルことで なんとか作業時間を捻出しました。それでは、掃除の練習開始です。

これは常套手段ですが、

  1. クランクケース内に、灯油1リットル投入
  2. Y字内部の上あたりは、灯油スプレー

などを 実行してみました。

歯ブラシなどで、スラッジをこすり落としました。汚れた洗い油には、髪の毛やら小石やら、小さい羽虫やら、死んでいる機械ならではのゴミを見つけました。それは、納屋の中で、Y字ケースなしで熟成されていた歴史を、端的に物語っていました。

アップしたとたんに、『手順が違〜う』と、ご指摘メールが到着。

長いネジと短いネジの意味が わたしにはわかっていませんでした ⇒ 短いのはオイルポンプの合わせで、長いのはオイルポンプをエンジンに共締めするネジなのでした。

「ああ。やっぱし間違ってたんだ〜。」

ダブワン暦12年のアイリーさんは、涙に暮れました。修行が足りません。とほほほほほほ

というわけで、腰下の掃除の練習が終わりました。ピストン・シリンダは、面倒なので付けていません。

Y字ケース左の大穴は、コンタクトブレーカーギアおよびユニットが本来装着されますが、その昔に、俺のオートバイW1S-Aの修理に使ったので、失くなってます。それから右の大穴は ダイナモのあるべき場所なのですが、もともと貰ったときから 欠損しておりました。

=今日の考察と反省=

  1. やっぱし、コンプレッサが必要だ
  2. 大きな金属製の洗浄台も必要だ
  3. インパクトレンチのドライバビット(大きめ)が必要だ

こうして腰下掃除の練習を終えたあとで、もしかしたらて、この程度の洗浄作業ならば、エンジンを降ろさなくっても、可能なのではないか!という確信を得ました。それから交換を要すると思われる部品について勉強することも出来ました。

SM-3(K2〜W1Sのサービスマニュアル)の熟読、W1ファイルの精読、雑誌に掲載されたW1コラムを読むなど、机上の勉強も重要ですが、実際にアタマと手を使って進める練習は やっぱし大切ですね。

涙 流れて どこどこ行くの
愛も流れて どこどこ行くの
そんな流れを このうちに
花として 花として 迎えてあげたい

泣きなさい 笑いなさい
いつの日か いつの日か 
花を咲かそうよ


すべての人の心に花を / チャンプルーズ

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