
わたしは現在のところ、ふたりの師匠に師事を受けて日々修行をさせてもらっています。そのお一人はインターネットW塾長「風俗刑事」さん。それからもうひとりは、近所のあやしいボイラー管理者「N津のおやじ」さんのお二方です。
5日ほど前の深夜のことでした。わたしは突如「さあW3のフロントブレーキ・マスタシリンダをオーバーホールしよう」と思いたってしまいました。
ここのリペアのために買ったスナップリング・プライヤを右手に持って作業を始めようとしたとたん、リングワッシャをいきなり破壊してしまいました。どうやら腐蝕で脆くなっていた様子ですが、わたしの平常心を奪うには十分な出来事でした。
焦るわたしは、引き続いてマスタに固着しているピストンを引き抜く作業に移りました。
ブレーキクリーナをスプレーして待つこと10分。そろそろヤワラかくなっているだろうということで、先の細いラジオペンチでくわえて・・・・えい
あれれれ 今度は、ピストンの棒も折ってしまったよ〜。へなへなへな・・・・
悔やんでも泣いても、壊してしまったものはもとに戻りません。やはり今宵も、「風俗刑事」さんに相談の電子メールを送りました。
「助けてくださいー」
しばらく後に回答を寄せてもらったところによると
「それはだね、43073-005(リペアキット)にぜーんぶあるから安心しなさい」
翌日が休日だったこともあって、妻と娘とともに「ウチからひとつ山を越えたところにある、Z系とSS系では全国的にいろんな意味で有名な2軒のお店のうちの1軒(長い割には適確な説明じゃないなあ・・・・)」に出向いてみました。
さすがというか、やはりというか、そのリペアキットは、即納ということになりました。やれやれ。
そのついでに、イグニッションのホルダ(金属のプレート)の在庫があるかどうかを問い合わせたところ、別のもう1軒のほうでは、その在庫があって、即調達することができたのでした。
こうしてわたしは、Z系と共通な部品ならば、お金さえ用意できれば、あっさりと近所で手に入れることができることを実感しました。
今日の昼間のことです。
N津のおやじから、ケータイに連絡が入りました。
「おう、今日な、わしの師匠がウチに来るんじゃあ。ようけWとかの部品もっとるけん、おまえ、夕方に出て来い。おまえに会いたいと師匠が言うとんじゃあ。」
ふう。これはもはや「連絡」などではなく、あまりにも突然な「命令」でした。いったい いつ・どこに来いというのでしょうか〜。
何時間かが経過して、終業時刻を示すチャイムが鳴りました。と、同時にわたしの携帯電話の着信音が聞こえてきました・・・・。
「おやじからだあ。げげ まだ仕事残っているのにい。」
そして命令が・・・・・
「いまからすぐ来い!」
というわけで、師匠の師匠に会うことになりました。
「岡山の師匠先生(仮名)さんってゆうたら そのみちでは有名ぞ〜おまえ!神宮寺さんみたいな方とタメやぞ」
と、まずは紹介されました。
それから、わたしはわたしで自己紹介をしましたが、あのN津のおやじが、敬語で喋っている姿を初めて見て、わたしはなんだか愉快でした。
師匠先生苦心の作と思われる「OASYSで文書作成した怪しいリスト」と「これまた怪しい段ボール箱」が、わたしの目の前に提示されていました。
ああ・・・・
タメイキとともに、おもわず即購入を決意したもの一覧
すべてが新品で、純正の包装がそのままついていました。しかも、巷のリプロ部品より安い値段のものばかりです。価値としてはきわめて妥当です。
今日は持ち合わせが少ないということをお断りさせていただいたうえで、W3のスタータレバーだけを持ちかえることにしました。同時に、残りは後日に一点づつのバラ購入もOKですよとの快諾も貰いました。
ラッキー!!ほんとうにありがたい、いいハナシだなあ。
それから、自宅に戻って、こうした出来事を妻に報告してみました。
そのとき貰って帰った「怪しいリスト(金額入り)」を妻にも見せたところ、何と!怒られなかったよ〜!
ほんとうに、いいハナシだなあ。
かみさま(師匠先生のことです)のお住まいは、意外にもわたしの家からオートバイで10分という近所にありました。どうやらわたしは、この街では、モグリの旧車乗りだったようです。
今日は早速、もろもろの代金を用意して、お邪魔してみました。
以上すべて新品
ちなみに手前から
ああ、いっぱい買い物してしまったよ〜。でも純正の包み紙には勝てないです〜。
ここ数日間、ガソリンタンク・オイルタンク(W1Eはドライサンプ)・サイドカバーの三点について、塗装面の下地作りをしています。
今日は剥離材を使って、古い塗装を落としました。その作業中にわかったことですが、どうやらこのW3のフュエルタンクは、通称「マルーン」(PLでは「キャンディトーンパープル」)あるいは俗に「小豆」と呼ばれる塗色だったようです。そんな塗料カスが、黒い表面の下に隠されていました。それから右側に大転倒したと思われる痕跡があって、ポリエステルパテで処理されていました。そのついでに、エンブレムのネジ穴なども、パテで覆いふさいだようです。
経年変化のせいでしょう、そのパテ埋め箇所には、クラックが入っていましたので、ナイフなどを使って、パテをこそげ落としました。
そして今朝は、ついにサフ入れが完了しました。おおむねOKです!
小傷などがあって、気に入らないところを見つけては追加で補修してきましたが、おそらく来週からは本塗りに入れそうです。
先日、某ルートから、650RS−W3パーツリストのコピーを入手しました。ブレーキマスタシリンダのリペアキットを入手したのはイイけれど、組みつけ順序が判らなくなっていたわたしは、しばらくの間、このあたりに手が付けられずに放置していたのですが、今回プレゼントしてもらったPLのおかげで、ようやく再組みつけができたのですよ。
やっぱり、さまざまな文献やらサービスマニュアルは、このパーツリストを熟読するのが前提で初めて活用できる、ということが身にしみて判りましたよ〜。
空から神話の降る夜は
星のいびきが聞こえます
すっかり灯のない町並は
星の夜空につづきます
物陰でごそごそあらさがし
のら猫は一億年間変わらずに
どこかに顔を忘れてきたぞと
路上でふらつく人の影
月の光を運ぼうと
片足どこまでものばす川
かげぼうしからかげぼうし
つないでいるのは電話線
空から神話の降る夜は / 友部正人