=FRPで部品を作りたい=その第2話

わたしからの問い掛けに対して、このサイトをみなはれとか、お師匠さんを紹介してあげるよという、まことに有難いご回答をたくさん頂戴しました。ありがとうございます。

まあとにかく、やってみることだね。最初っから上手な人は、いないよ。 と背中を押してくださった師匠さん(以下、仮名をSさんと表記)のコトバを胸に、いろいろと研究考察そして試行錯誤してみたいと思います。

合成樹脂で工作物を作るのには様々な方法があるようですが、シロウトがDIY(準死語)できるだろうと思われる方法を挙げるならば

  • 金属などの芯に、樹脂をネンドのように盛り付けるタイプ
  • メス型に樹脂を流し込んで、硬化後に型から抜くタイプ

の二通りなら、なんとかなりそうな気がします。

ネンド盛り付け式は、超ワンオフ&先のことをあまり考えなくて良い場合の作業に向くようです。ジムニーやらW3タンクを修理した方法と同じタイプの作業ですね。ただ、簡単そうですが、なんとなく重量増加の原因になりそうです。

一方、型から抜くタイプは、軽く仕上げられそうですし、うまくすれば複数成形品を得ることもできるらしいです。

しかしながら、型を作るという難儀な工程を避けて通ることはできないようです。

なにが難儀かというと

◆型の精度が良くないと、イイものを作ることができない

  • メス型の表面を転写するわけですから、表面処理には手を抜いてはいけない
  • メス型を作るときに、型そのものが捩れないような対策が必要

◆きちんと事前準備をやっておかないと、メス型と樹脂が一体化する恐れがある

  • 離型剤なるものを使って、ムラなくきっちりとメス型の表面に保護皮膜を作らないといけない

◆作りたいモノの形状によっては、複数の型を用意しないといけない

  • オーバーハングのメス型では、型から抜くことができせません。

    マドレーヌは片面だけを型に流して抜く焼菓子ですから型はヒトツでOKですが、タイヤキは右半身左半身を表現させないとならないため、オーバーハングになりますよね。ですから、ふたつの型を使って焼いているわけです。

こうした難儀なポイント克服が、もしも努力だけで埋まるというものならば、わたしは何度でも失敗するのを前提に頑張ってみようと思うのです。Sさんは、努力次第だと言ってくださいました。金属切削系とは違って、プロユースの機材が特に必要にならないぶん、ヤル気次第でなんとでもなる ということでした。

  • 材料を正確に計量して配合
  • すばやく混ぜ合わせ
  • 離型処理をしたカタに塗りこんで
  • 固まったら、型から外す

まさに、理屈はマドレーヌやら鯛焼きと同じですね。

それならばもしかすると、うどんを極めたときと同じように、研究努力だけで、プロレベルの腕前になれるかもしれません♪

また、こんなアドバイスもいただきました。

最終工程の型ヌキを楽にするため、メス型を作成するときには圧縮エアを通す孔を用意しておくと良いでしょう。 その孔は油ネンドで塞いでおいて、最後にホジリだしたところで、エアブローすると プッ○ンプリンのようにスポンと型ヌキできますよ

ああ そうか〜 まことに理に適っているなあ。ありがたいありがたい・・・・

このようにしてアタマの中の整理ができてまいりますと、ぐっとココロに余裕が生まれてきます。それでは練習を開始してみましょう。

「おーい!あいりぃ プリン作るぞ〜」

妻と娘は、タマゴとミルク、砂糖にバニラ・ビーンズを秤やらカップを駆使して計量しはじめました。

その間わたしは型に離型剤として無塩バターを指先で塗りこめてみました。乳脂肪の油膜が、メス型=モロ▽フの容器=に広がっていきます。

いやしかし、このモロ▽フ・プディングの空き容器の偉大さには、いつも感動を覚えますよね。我が家では、キャンプ専用のグラスコップあるいはプチ植木鉢として、これまで利用してきましたが、今回はついに本来の目的「プリン容器」として使ってみました。

火加減を調整しながら、蒸し器で12分過熱。そして自然に荒熱が冷めるのをもはや待つことができなかったわれわれ一家は、それらを氷水で満たした器のなかにいれてしまいました。

ピキ

ああ。

冷静な状態で考えていたなら、温度の急激な変化でガラスにクラックが入るおそれがあるくらい、すぐにわかりそうなものですが、そのあまりに甘美な匂いに惑わされたわたしと妻なのでありましたとさ。

クラックのおかげで淵に空気層が入り込んでいるのでしょう、あたかもプッ○ンプリンの如く、お皿にツルリンと出てきてくれました。一方クラックの入っていないものは、容器からきれいに抜くことは無理そうでした。娘はやはり美味しそうに見える皿に載っているほうを食べたがりましたが、ガラス破片が混入しているおそれもあるので、離型処理不能なのを、しぶしぶ食ってもらうことにしました。

もちろんクラック入りプディングは、わたしと妻とで食しました。

これで離型剤とエア孔確保の重要性については、ひじょーによく理解できました。

やはり座学だけではなく、実験は大切だよなあと思うところです。

さてそれではついに、実際に樹脂を使ってみたいと思います。

ですがいきなり成品や型を作るのではなく、まだまだ実験は続きます。

「オリジナル」の塗装面にイキナリ樹脂を付着させたとき、オリジナルの塗装面はどのようになるか

離型剤は、わざわざ専用のものを使わないとならないものなのか、あるいは代用品が世の中に存在していないものか

現在の気温下で硬化時間を測定する また初期硬化時点でナイフ等による切断作業が可能かどうか

こういった練習を兼ねる調査をやってみることにしました。

その実験台として、かわいそうに白羽の矢を立てられたのが、W1SAサイドカバーです。新品です。未使用です。オリジナルの塗装も艶々としています。

が、水没品だということで、サビが梱包のなかで侵食していましたので、いずれ全面剥離して再塗装するのを前提に、去年1000円で買ったものなのでした。

つづく・・・・

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