いつものように、まるでなにも無かったように娘を保育園に送った。
「とうちゃん いってらっしゃ〜い ばいば〜い」
保育園から逃げるようにして家にもどったわたしは、いそいそとW1S-Aを引っ張り出した。
いつものように、一発始動のSAにそそくさとわたしたち夫婦は乗り込んだ。そして、EJの住処となっている1km先の車庫へと急いだ。(娘の保育園のそばをとおらないよう遠回りまでした。)
車庫からEJもでてきた。あらためて出発!尾道へGO GO!
昨日オイル&エレメント交換したばかりのEJ(慣らし中)も走り始めた。今日からは4,500rpmまで回そう。
15分後の信号待ちで妻が言う
「日焼け止め塗るの忘れてた〜。」
「とっとと塗らんかい!」
尾道に着いたのは11時少し前だった。
今回の目的は「尾道ラーメンを食いに行く」だったので、とりあえず店を探した。
行列を発見したのは、その直後だった。このくそ暑い中でソ連の人はいないでしょと思って見ると、 尾道ラーメンの超有名店に並ぶ人々だった。50人はいた。
「そんなに待てるかい!」
わたしたちの脳裏に、今年6月の「超有名店和歌山ラーメン行列並ぶも食べてがっかり事件」がよぎった。
行列を通りすぎて、交差点を右折するとまた5人くらいが一列にならんでたむろしていた。ということはラーメン屋さんがあるのだろう。あった!
「5人なら待ってもよかろう」とっさにそう判断したわたしたちは半泣きで行列構成員となった。
おお ぞろぞろとわたしたちの後ろに人の列ができる〜ラッキー!駐車禁止の路肩に停めようとしている車は、福山ナンバーがほとんどだ。ということは地元の人がよく利用する店なのか?ということは「当たり」なのか?
やがてわたしたちの順番になって、店に通された。讃岐で死線をくぐりつづけるわたしたちには、さほどディープな感じではないが、もしかして一般にはかなりへビーな店の造りかもしれない。
「あたし 中華ラーメン 大盛り」
店のシステムを2秒で把握した妻が注文。
「じゃあ おれは 中華ラーメン並と中華うどん並ね」
中華うどんとは、いったいなんだろう。学生の頃によく通った「まるやま製麺所(香川県高松市)」のメニューには、それはもうおいしいうどんの他に、「黄色の蕎麦」と「黒い蕎麦」があって、その黄色の蕎麦にうどんだしをかけたものを出していたが、まさかアレだろうか?それとも逆で、うどんに中華スープなのか・・・。わたしの期待は、増幅するばかりであった。
「うぃーっ ごちそうさま〜」
うまかったのである。とっても。
中華うどんはうどんに中華スープだった。うどんはたいしたことないけど(袋入りゆで麺だとおもう)、ラーメン用のスープに酢をひと垂らししたような感じの味だった。
中華ラーメン、これはたいへんうまかった。背脂の浮いたスープに中太やや縮れ麺がもうとってもいい感じ。これが尾道ラーメンかぁ。 ラーメンについては わたしあんまり詳しくないため、うまく表現できないが、一度食べてみてくださいとしか、よー言いません。
さて飯も食ったことだし暑いし、それじゃあアイスキャンデーでも食うかということになって、わたしたちは向島に渡ることにした。ラーメン屋から1分のところに船着場がある。そこでは小さなフェリーがわたしたちを待っていた。料金後払いらしい。
船が港を離れた。いよいよ彼女の待つ島へ行くのだ。
島に到着した。
白い服を着た長い髪の女性が手を振っている。
「はい、一台110円ね!」
切符もぎりのおばちゃんだった。そうだ、島は彼女自身だったのだ(またかよ)。で、おばちゃんに道を尋ねて、アイスキャンディ屋に向かうわたしたちであった。
「おばちゃ〜ん。わたしはみかんキャンディ」
「じゃあおれは甘酒キャンディ」
「じゃあ70円と80円で150円頂戴ねっ!」
彼女は笑いながらアイスをわたしたちに差し出した。島は彼女自身だったのだ(もういいから)。
店から立ち去ろうとしたとき、突然EJにトラブル発生!
「風が止まったような気がします。一度島に帰ろうと思います。」
うるせー ここが映画の島じゃ。ぐずるなEJ!それとも、映画の亡霊が憑依していて、「W3以外では、映画ごっこをするな!」とでもいうのか???
なんとかだましだまし帰路についた。そのあとしばらく走ったらEJも正常になったが、帰り道は1時間以上余分にかかってしまった。
自宅には直接戻らずに、わたしたちは例のバイク屋さんに立ち寄ってEJをチェックしてもらうことにした。
妻だけをその場に残し、わたしはSAで一旦自宅に向かった。そして「あいりちゃ〜ん おむかえにきたよ〜ん。」と、あたかもなにもなかったように保育園に行った。
しかし、保母さんはわたしの日焼けをきっと見逃さなかったろう・・・。
その足でわたしと娘は、ジムニーであらためてバイク屋さんに向かうのであった。
ちょうどその夜は、うちの街の花火大会! バイク屋さんの裏庭で、花火宴会をやるぞというお誘いを受けた。
チェック済みのEJを車庫に戻し、わたしたち夫婦は、どぶどぶとビールにおぼれつつ夜はふけていった。
「おきんかい!」(Hey You! Wake up! の意)
妻子を叩き起こしてから、ハイエースに自転車を2台積んで、クーラーボックスを積んで、キャンプ道具も積んでさあ出発!尾道へGO GO! そして尾道に到着したのは10時の少し前だった。
とりあえず今日の予定は「尾道ラーメンを娘といっしょに食いにいく」なのであった。
わたしの自転車に娘を乗せ、妻はサイフとオムツいりのデイパックを背負った。
前回、行列で入れなかったあの店にリベンジするため、まず視察に行った。
「やっぱ、開店の1時間も前なら、誰もいないねえ〜。」
わたしたちは商店街をぶらぶらして、時間を潰すことにした。
行列を発見したのは、それから40分後だった。このくそ暑い中で旅行案内書持った人の列が30人。
「あ〜あ やられたのお〜!」
「並ぶのも一興かな、今日は娘も一緒だからぜんぜんうしろめたさがないし。」とっさにそう判断したわたしたちは半泣きで行列構成員となった。
わたしたちの順番になった。店は食券システムになっていた。このとき、列に加わってからすでに1時間が経過していた。それから20分後ついにラーメンがわたしたち一家の前に・・・。
「うぃーっ ごちそうさま〜。」
うまかったのである。わたしと妻がずるりとたいらげた後も、娘はたんたんと静かに食している。よいこである。いつもこうだったらいいのに・・・。娘にとっても相当うまかったようだ。
店を出たのが12時30分。外にはガイドブックをもった60人くらいの行列。このぶんだと最後尾は3時過ぎかな。しまなみ海道で渋滞して、ラーメンで渋滞してどないすんねん!
娘とアイスキャンデーを食うかということで、やはりわたしたちは向島に渡ることにした。
船が港を離れた。いよいよ彼女の待つ島へいくのだ。
「元祖・彼女の島」に到着した。
白い服を着た長い髪の女性が手を振っている。
「はい、一台110円ね!」
先日とおなじ、切符もぎりのおばちゃんだった。
彼女に一応質問した。
「みよこさんですか?」
「違います!(キッパリ)」
まあ、そうだろうなあ
わたしたちは自転車を漕いで、甘味処に向かった。
「おばちゃ〜ん。わたしはモナカで、あいちゃんにはイチゴ味キャンディ」
「じゃあおれは甘酒キャンディ」
「じゃあ80円と70円と80円で、230円頂戴ねっ!」と彼女は笑いながらアイスをわたしたちに差し出した。
彼女に一応質問した。
「みよこさんですか?」
「そうよ〜」
やはりミーヨは実在した!島は彼女自身だったのだ(←ええかげんにせぇ)。
向島には予想どおり、ミーヨを訪ねて日本全国からコオがいっぱい来ていた。「元祖・彼女の島」なら、まだすこしはバイクで走ることができるもんなあ。
さて、このあとは尾道にもどった。自転車を車に積みなおして笠岡市に向かおう!今夜のお宿はキャンプなの!である。
このネタをアップした直後のことだった。
「アイリーさん〜。その島は間違ってまっせ〜。」
そんな内容のメールが届いた。しかしもはや、ひとまえに一度、間違った情報を曝してしまった。いまさら後には引けないぞ〜。
♪だから 行くのだ〜 れいんぼ・・・
アイリーに危機が訪れようとしていた・・・。