通勤ゲッターマッシーンのシルクロード1号が、手入れ不足のせいで少しずつ朽ちはじめてきました。ここはヒトツしばらくの間お休みさせて きっちり手を入れてやろうかと思う今日この頃なので、通勤用に新しい旧車を組むことにしました。
別の側面からみると 「ごちゃごちゃと何台もオフ車がゴロゴロしているので、そろそろ整理整頓しておかないとW1S-A×2を作り込む作業スペースがまったく無い」 ということにもなります。
そこで、Kさんのエルシノアもわたしのエルシノアも、同時に仕上げてやってウチの作業場&保管スペースを空けてやろうと思いたちました。
ここしばらくの間、ガビガビサビサビ書類付フレームは、クラブマンのフロントサスにRM125の前後タイヤを取り付けた状態にして、常時出動するシルクロードのすぐ横に停めていました。その光景は違和感無く毎日の生活に溶け込んでいるわけなのですが、エルシノアは未だに裏の納屋「エルシノ庵」に格納されていまして、ハンパな朽ちかけ状態で屋内放置されたオートバイの寂寥感を醸しておりました。
♪ 中途半端はやめて〜 好きなのキライなの〜
ハナウタも朗らかに、工具をガチャガチャとエルシノ庵に運び込みまして、ついにKさんのエルシノアをホネホネにすることにしました。
まあダブワンをバラすよりは、遥かに簡単な作業です。元通りになるかどうかは、保証できませんが。
かくして、Kさんエルシノア(以下MT-Kと略)も、わたしの書類付フレーム号(以下MT-Rと略記)と同様に、ホネホネ状態へとその姿を変えていったのですが、MT-Kエンジンを降ろそうとしたとき、わたしは脱力感に襲われました。
フラマグカバーの底面に欠けを発見しました。一部が無くなって穴が開いていたのです・・・・・
わたしは号泣しつつ、スペアエンジンの部品をプレゼントしてやることにしました。
また、エアクリーナボックス兼バッテリケースのほうも、おそらくは硫酸パンチの被害から長年に渡って放置された結果なのでしょうか、ケースの底部分が腐っていました。
これも、スペア車体から移設することになります。 やれやれ。
さて、同時進行性レストレーションの対象になるもう一台、MT-Rですが、前後ディスクブレーキ化は企画倒しにしました。 面倒ですし・・・・
それに、1970年代前半では革新的だったメカ「マグネシウム製片持ちハブ」こそ、エルシノアのアイデンティティだと思いますし・・・・
あとは2台同時レストアを、あたかもライン工場のように操業するのみです。
再メッキしたい箇所のことを考えると、アタマが痛いですが、そこいらは後回しにしましょう。面倒ですし・・・・
まずはフレームを再塗装していきます。
それに際して、MT-KあるいはMT-Rそれぞれの四半世紀の歴史について発見してしまったことを、紹介しておきます。
両車ともに、フレームが壊れていました。そして同じ箇所が、それぞれ別の考え方で修理されていました。
MT-Kでは、ブレーキアジャスタに、鉄板がじかに溶接されてあったし、本来フレームにベースがボルトオンされている右ステップが、溶接されてありました。そのおかげで、ブレーキペダルを取り外すのには 難儀しましたね〜。
またMT-Rでは、ここにブレーキのアジャスタボルトを付けるんだよと 暗に言っていると思われるナットが、むりむり状態で溶接されていました。
ってなわけでどう考えても、書類なしのフレームのほうが、コンディションは良ろしいようです。
本来MT-Rとセットだったリアスイングアームは、朽ち具合が進んで金属として薄くなっていると思われる箇所があります。チョコレート味のミルフィーユだと思えば腹は立ちませんが危険です。
ここは書類無し(以下MT-Cと略)から借りてくるほうが、最善手だと判断しました。
リペイントにあっては、残念なことに粉体塗装する予算を持っていません。
過日、W3-Aフレームを塗った時に使った「POR-15」の感触と印象が良かったので、こいつをハケで二度塗りすることにしました。
そして、金属地肌にガッチリと食いつく塗料POR-15は、旧塗装の上に足づけした程度ではその性能を発揮しないことも経験上知っていますので、古い塗装は全剥離することにしました。
基本的には、剥離剤を湯煎して破壊力アップさせたもので、ハガしていきます。
一部の塗装がハゲて、所々に赤錆びがムキだしになっているMT-Rもそうでしたし、一見すると単に表面の艶が退色した程度だろうと思われたMT-Kも、全剥離をしてみると 塗装ピンホールから水分が入ったと思われる あたかも稲妻のように走る、赤錆による無数の線が入っていました。
こうした赤錆びは、ワイヤブラシでガシガシ削り落としました。
ガゼット部分裏側は、両車ともガビガビに錆びていましたが、剥離剤を使うと、後で洗い流すのが難しい場所ですし、ワイヤブラシ作業も困難でしょうから、ここはサンドブラストで処理したいと思います。
園芸用川砂を よ〜く乾燥させてから、フレームを妻の家庭菜園の前に安置させ、吹きっぱなしにしてみました。メディアはそのまま家庭菜園に鋤きこんでしまいました。
わたしが岡山県に暮らしている中で、もっとも不便に感じていることのひとつに、「生活テリトリに東急ハンズが無い」というのがあります。
本当に残念ですが、無いものは仕方ありません。
ですから、滅多にない出張で大阪方面に行くときのついでに、あらかじめリストしておいたものを ごっそり購入することになるのがいつものパターンとなっておりますが、今回は怪獣大行進(略してKammyさん送別会)で大阪に行くついでに、POR-15その他を調達してきました。
さてさて昨夜の送別会の名残=二日酔い=と、秋の定例「町内会どぶさらい」の疲れにもメゲることなく、今日は快晴のなかで塗装作業の開始です〜。
フレーム表面をシンナーを染み込ませた新しいウエスで拭き取った後、シリコンオフで脱脂しました。準備完了です。あとは刷毛でペタペタと塗装していきました。
塗料そのものにネバリが強いので、ハケ目はどんどん消えていってくれますから、通常のペンキ塗りとは違って、ハケ返しを意識しなくてよいぶん、ラクですし楽しい作業です〜。
塗料の説明書通り、半乾きのところで二度目を塗ることになりますが、その初期硬化を待つ間、TB2に「俺のW1S-A」を積載してガレージに向かいました。書類なし実働好調エルシノアをウチの物干し場に持ってくるのが、その目的です。
そのついでに、ホームセンターに立ち寄って、営農用収穫コンテナを3個買ってきました。整理整頓しながら作業しないと、ホントに訳がわからなくなりますから。
それでは書類無し(以下MT-Cと略)を丁寧に分解することにしますが、それにあたっては現状で動作するかどうか もう一度確認することにしました。
ガシャポン ガシャポン ガシャポン・・・・
5回目のキックでエンジンに火が入りました。気を良くしたわたしは、自宅前を何度か往復してみました。
ついでにウイリーが楽々できるかチェック、ジャックナイフが実行できるかチェックなどの適当な検査をしてみました。
が、ジャックナイフは現状ではムリでした。
エンジンが冷えるのを待ってから、MT-Cはエルシノ庵に運び込まれました。
まずはプラスドライバを使って、スピードメータケーブルの車輪側を取り外しました。
そしてトップブリッジに保安部品を固定するためのボルト2箇所を緩めようとしたとき、なんだかハナウタとともに込み上げてくる感慨深いものがありました。
♪The Thing I Used to Do〜
Eddie "GuitarSlim" Jones
そうだったなあ。
18歳の頃にはイーハトーブで自走して練習場所まで行って、現場でこうやって2本を緩めて保安部品を取り外したもんだったなあ。
回想しながらスイッチを外しカプラを外して、完全に取り外そうとしたら、なにか引っかかるものが・・・・。
うをっ!
タコメーターケーブルが わたしの回顧を断ち切りました。トライアル車には そんなもんは付いてません。
ここからはドライにクールに さくさくと作業をすることにしました。
すぐにMT-Rに組みつけてしまうことを前提にした作業ですから、後工程を考えて「あえてギボシを抜かないまま部品を剥ぎ取る」なんてことを横着なことも平気でやっていきます。
構造がシンプルなこともありますし、わたしのほうも分解そのものについて手馴れてきているようです。延べ1時間半の作業で、すべての部品を取り外されたホネホネフレームは、ひとまずその役割を終えて、エルシノ庵の外の軒先に安置されました。
エルシノ庵には、組み立てに必要となるはずのおよそ考えられるだけの工具を、運び込みました。そして普段はここに格納されているW1関連の大型部品の殆どを「原動機付物置TB2」に移動させておきました。
あとはPOR-15が完全硬化する24時間後を待つばかりです。
二日間ほど放置しました。塗装はガチガチに固まっています。
それでは、MT-Rのフレームから肉付け開始です。
書類が無いだけの完動車=しかもトレール車=からの移設なんてのは、めちゃめちゃ簡単です。しかし一応は慎重に、作業を進めなければなりません。
エルシノ庵の床にフレームを置いて、まず何の役にも立たないアンダーガードを取り付けます。
サイドスタンドを取り付けました
サイドスタンドのスプリングを掛けてからエンジンを載せました。
どうしてこんな順番で作業したのかは、よくわかりません。後で画像ファイルを順に見ていって、ジブンでもそのときの精神状態を思い出そうにも、なんだか記憶がボヤけております・・・・。
エンジンのフレームに対する固定箇所は 前に2つ後ろに2つ、キャブ付けて
バッテリケース兼エアクリボックス付けて
洗浄→乾燥→新しいグリスを揉み込んだ鉄球を 上下カップにセットしました。
三叉を取り付けました。
スイングアームをセットして、シャフトを通し、グリスアップしました。
リア・サスペンションを取り付けました。
仕事がハネてからの夕食後、「さあ後はフロ入って屁ぇこいて寝よ〜」の直前の約1時間を利用しての作業でした。エルシノ庵は、物干し場とは違って「屋内」ですし、照明もあるわけなんで、激しく物音さえたてることさえしなければ、深夜でも作業できちゃうんですよね。
まあ今日はこのくらいで堪忍しといたるわ。
ひとりそう呟いて、蛍光灯のスイッチをオフにしました。
よっこらしょ、と営農用収穫コンテナに、ここまでの半製品を載せました。
エルシノア程度の最低地上高ならば一升瓶の通い函でなくてもじゅうぶんです。
フロントサスのコレクション(←って言うな〜)のうちから、2番目にキレイなペアをセットしました。
仮に適当な、短め作業用ハンドルを締め付けて前輪つけて後輪つけてトルクロッドを固定。
リアフェンダーその1(マッドガード?)をハメこんで、リアフェンダーその2を取り付けます。
マフラーを付け、ブレーキペダルを組んで、ワイヤをパネルに付けます。
オイルタンクを付けて
リアウインカ付けて
テールランプ付けて
ちょっと休憩。ここから配線ですわ。
ココロに余裕が無いと、きっと間違えることうけあいなのが、わたしなのです。
メインハーネスをフレームに仮止めしてから、IGコイルを付けて、ウインカリレーを付けます。
それからカプラを繋げていきます。
MT-Rは、エルシノ庵から脱出可能な状態になっていますので、続く工程は、いつもの物干し作業場へと 場所を移すことになりました・・・・・・・・。
物干し場とエルシノ庵を結ぶ通路は、幅が狭い上に、90度クランクが2箇所もあるので、外装突起物を全て組んでしまってから外に出すのは、至難の業となります。
ボトルシップ・クラフトとは わけが違います。
まず、ハンドルを正規のものにしてから フロントフェンダーを付けます。
ヘッドライトをはじめ、全部保安部品をごっそりと取り付けて、ブラブラするスイッチ類をぜんぶ所定の位置に納めました。
全てのワイヤ・ケーブルに潤滑剤を送り込んでからワイヤグリスを通しまして、各種レバー・ホルダにセットしました。
今回のレポは、ここまで!
ヘンだな! 別のコラムの画像が混入したみたいになってるぞ