−第4章 1節 Three Little Birds−

Jan 30,2001
修正: May 20,2006

わたしが「赤面ライダーW3(せきめんらいだー・だぶるすりー)」号(あかめん ではない)を作っている頃、コドモ向けテレビ番組枠で、仮面ライダークウガが放映されていました。

従来の仮面ライダーシリーズとは ちょっと一線を画したなかなかの作品ということで、久々のお気に入り番組でした。

特長その1 変身ヒーローものながら一話完結ではない

毎週続けて観ないことには、ストーリィや設定が追えない番組でした。

回を重ねるに連れ、凶悪化していく敵に対して、どんどんとグレードアップしていく主人公。そして変身を解いたときの主人公の生き様を、これでもかと見せる構成・・・・・

わたしたちの年代なら、この構成に近い番組をいくつか知っていたりします。

そしてわたしは、このパターンの代表格「レインボーマン」を ふと思い出してしまいました。

特長その2 変身ヒーローの「お約束=オートバイスタント」に新風を吹き込ませた

バイクが炎のなかをジャンプする'70以降のヒーローたちについて、決してキライなわけではないですが、わたしのなかでは、本郷猛がジャンプしたあのシーンを凌駕するものは、この後にはふたつしか出現しませんでした。

(あくまでも、わたしの個人的な印象が強いものということです)

  1. キカイダー 黄色いニーラーサイドカーが、ダートのうえでグルグルグルと走りまくる
  2. アクマイザー3 フネが左右両方にあるGT750サイドカーで ちゃんと曲がっていましたよね

ドッカンジャンプもニーラ操縦も確かに凄かったです。あのころは わけもわからずとにかくスゲェと思ったものです。

それから20年を経て、ついに本郷猛を超える みっつめが出てきたのでした。

仮面ライダークウガにあっては、世界選手権クラスのトライアル選手である成田匠氏と亮氏のご兄弟によるスタントシーンが、スパイスとして ひじょ〜によく効いていました。

ダニエルやらグランドエアターンなんかを 仮面ライダーがやってしまうとは!

一番スゴイというかマネできそうにないのは あの「美しい」基本乗車姿勢でしょうか ・・・・。

繰り出されるワザを目の当たりにして、日曜の朝8時に36歳の男が、テレビの前で悶々としておりました。その技の難易度がだいたいどのレベルなのか、自分のモノサシで見当をつけながら、ヒーローものをみるのは初めてのことでした。

とにかくその番組の個人的な評価は、「☆☆☆☆☆」と格付けしました。

そして、Deeeeepのはらだはんにつつかれたこともあって、わたしの心情に変化があらわれました。

(ヒトをダシにすんな〜)

「たまには土の上に戻るのもイイかもね。」

能力と体力の限界を辛く感じて、競技トライアルをヤメた22歳の頃のことなんかは、もうすっかり忘れてしまったようです。これはちょうど、24時間で24杯うどんを食いつづける苦しさをすっかり忘れて、あの愚行をくりかえそうとなさった「ライターS藤さん」を彷彿とさせます。

「あのくたらさんみやくさんぼだいあのくたらさんみやくさんぼだい レインボーダッシュ6〜 土の化身〜!」

絶叫も空しく、わたしはいつものままの姿で椅子に座っていました。(かのレインボーマンは、本当に般若心経の一節をそのまま使った呪文で「変身」していました。冒涜しているつもりは毛頭ありません。)

そのとき、TVモニタに映った「おじゃ魔女ドレミ」がその虚しさを一層強くしていました。

土の上を走り回るための車体が、ヨガの眠りに就いたままでは、どうやら変身できないようです。


というわけで、仮面ライダークウガの最終回を見終えたばかりのわたしは、自宅裏の格納庫に出向きました。やおらに丸裸の朽ち朽ちエルシノアフレーム(書類付)を手に持ち、いつもの物干し作業場に移動して作業開始です。

10数年のヨガの眠りから、朽ち朽ちエルシノアフレーム(書類付)を叩き起こす呪文を唱えました。

おんたたぎゃとうどはんばやそわか

(↑ 本当に この真言のフレーズがレインボーマンでは使われていました。字幕もでていたはずです。真言密教をボウトクしているつもりはありません)

フロント三つ又とスイングアームを取り外しまして、天地逆にフレームを据えました。

このフレーム、書類があるのはイイですけれど、ちょうどフレームの左ステップ10cm前にあたる部分に、ごってりと溶接で盛りつけが施されてありました。おそらく 前々々のオーナーがクラックあるいは断裂が発生したフレームを修理しようとして、全部バラしたとこで挫折した・・・・と思われます。

(注:廃車書類に記載された名前が「ロシナンテ」さんではないことと、某販売店がロシナンテさんに売却した際の納品書が添付されていたことで そのように判断しました。)

ひとまずは断裂箇所を把握しようと、盛付けを、グラインダで切削しました。

ガンガンと削りすすんでいったわけですが、なかなか強力に溶け込んでいる様子ですし、「無理に接合した」ようなこともないようなので、表面を整えたという程度でグラインダを止めました。

はやく再塗装した この書類付フレームに、ごっそりと移設してみたいものです。移設そのものは、一晩もあればできるでしょう。


ともかくこうして「土の化身再び」プロジェクト(実体なし)が始動しました。

ただ、エルシノアでダートをちょっと流すのは、きっと楽しいでしょうが、クウガを意識したようなトライアルごっこ(昔はネコイアルと言ったもんだ)をやったところで、はたして楽しいだろうか・・・・?

こんな不安に襲われたりしました。

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