−第2章3節 トラウマ−

2000/Apr 10,2000
修正: May 20,2006

2000年4月8日〜9日

ついに、エルシノアの受け渡しをすることになった。

まずは合流地点を明確にしなければならない。

「TSUNEさん@愛知」もわたしも、大阪の街の土地勘が無いのだ。

おそらく名神高速を下っているであろうTSUNEさんに連絡をとった。賛否両論あるなかで、こんなときには本当に携帯電話なるものは便利である。

「吹田ジャンクションを通り過ぎたところに吹田PAがあるので、そこで集合しましょう〜。」

そして、わたしたち一家が乗るハイエースは吹田ジャンクションに到着した。TSUNEさんの到着までにはあと2時間くらいかかるだろうから、吹田PAで花見をしながら、TSUNEさんがやってくるのを待った。こうやってのんびりと日中の屋外にいるのは、いつ以来なのかな・・・と考えていると、睡魔がわたしを襲った。

ああ昼寝するのもイイなあ。

PAのトイレから出たとき、携帯電話が鳴った。

会話がステレオになっている。ちょうどわたしの5m前の場所で電話をしている人が、TSUNEさんだった。

予定通りの午後3時、PAの大型トラック駐車場にてエルシノア引き渡しの儀が、厳かに執り行われる運びとなった。

今となっては、「仙台に行きたかった自分」と「行かなくてもよくなった(運んでもらった)自分」との間のさまざまな思考が交錯してしまうが、ほんとうにありがたいことである。

今度は、「つねさん@大阪」の職場に向かう。今夜のアイリー一家のお宿は道頓堀なのだ。車はつねさんの職場で預かってもらえる段取りになっている。名神から阪神高速に乗り換え、2台のトランポは環状線を走って行く。

つねさんとも、無事に連絡がついた。そして彼の職場に到着した。つねさんのお人柄がよく判るような(人間関係の良さとでも言うか)警備員さんたちの対応にも感謝しつつ車をお願いした。

(実はわたし、会社の警備員と仲が悪いのです。わたしが残業する=警備員は仮眠できない、これが2年も続けばさすがにねぇ・・・)

つねさんの通勤車両「C92」を拝見して、これまた感心!わたしが大好きなタイプのレストアが施されていました。なんというか、こう、オーナーの愛というか執着がとてもよくわかるような、けっして婆ぁの厚化粧ではなく、しかしきっちりと手を入れている・・・そんな感じのオートバイだったのです。

「今日はこれから職場の花見なのです。宴会に行けなくてすいません。」

と、つねさんはずいぶん残念がられているご様子でした。しかし急に日程を決定したのは わたしの都合だったんで、かえって申し訳ありませんでした。

そして、TSUNEさんの車にわたしたち一家も便乗させていただいて、オフ宴会会場に出発することになりました。

さあ、西中島南方界隈の駐車場にTSUNEさんの車を置きまして、そこからは徒歩で一番どりに向かおう・・・・と、角を曲がって、吉野屋を通り過ぎようとしたとき、わたしの眼前には・・・。

「うおおお。怖〜い。」

見慣れてはいるが、見知らない「W3-Aマルーン」と、革ジャン&革パンツのおじさんが、ちょうど「一番どり」の前で、ヘルメットを脱ごうとしていた・・・のでした。

「くぉらあ〜 アイリーっちゅうヤツは どいつやねん。どついたる〜。」

なんて感じで、何人かでカコまれたら、どないしょ〜という不安でいっぱいだったわけですが、ここはひとつ、シレッと気が付かなかったふりをしつつ店内にはいることにすると、Deeeepはらださんがすでに御到着されていた。今日は飲んで待っているということはなかった。

妻と娘を紹介し、仕事帰りのしらやまさんを待ちながら呑むという方針となった。

「あの〜。」

先程のW3のおじさんが、店内に入ってきた。

「アイリーさんですか〜?」

よかった〜。殴られたり、説教したりするようなタイプの方ではなかったので、勝手に安心しました〜。ホッ。

よくよくお話を伺うと、以前に何度かメールをやりとりさせてもらったことがある「カタヤマ」さんであることがわかりまして、おぼろげながらも、そのときのメール内容について、比較的正確な記憶があったので、話題はハズむことになりましたが、ご本人は「飛び入り参加で申し訳ない。」と、いたく恐縮なさっていらっしゃいました。

いやいや こちらこそ ほんまに恐れ入ります。乱入は大歓迎なのです〜。(さっきまでと意見がちがうなあ)

しかも、昨日まで40度の熱があったという「病み上がり」状態をおしてのご参加とは、ほんまにありがたいことです。(病後で、当日は呑めない体ゆえあえてW3でお越しくださったそうです)

さあしばらくして、しらやまさんがご到着〜。2回目の乾杯。

さらにしばらく後で、光明寺博士(こうみょうじ・ひろし)さんが登場。

わたしと妻に いきなりホーニングを開始しながら、わたしたちにメッセージを伝えてくれた。

「ジローさんは 今日は仕事(流し)の都合で、来れないんでよろしくって・・・・」

仕事ならば止むを得ない。

わたしとDeeepはらださんは、ジローさんのうわさ話をしていた。

ジローさんには兄弟がいて、「アイちゃん」というお姉さん、「ター坊」さんと呼ばれるお兄さんがいらっしゃっているだけでなく「かもめ」というペットまで飼っているそうだ・・・

(↑ それが どうした〜)

やまわきさんが うみちゃんさんと登場。その後、mikkiさんも合流。

がんがんと宴は進む。

そして、職場の花見から駆けつけた、つねさんファミリーもご登場〜。

夜更けの飲み屋が、にこにこぷん状態になってしまった。

そりゃあ もう 大騒ぎさ!

もちろん、哺乳ビンを持つ手は、二人羽織でも黒子さんでもなくて、 つねさんご夫妻だったりする。

その頃 一番どりの厨房で、店主「すみの」さんは焦っていた。

「生ビールの残量が ないよ〜。」

そんな心配をよそに、わたしは瓶ビールに切り替えることにした。瓶には瓶の味があるから。

「日本酒にしようやあ〜」

しらやまさんが叫ぶ。今日は妻子もいっしょなので、前回のように自動操縦になるのはマズい。いや自動操縦モードに突入するのがマズいわけではなく、あとで妻に怒られることのほうが、よっぽどキツイのだ〜。

しらやまさんの誘惑に負けてしまいそうになりながら、どんどんとビールを摂取していった。

時計の針が 11時をまわった。

子連れのリミットは とっくに過ぎている。解散の時間がやってきた。

今日のメンバーのうち、四歳以上では たったひとりシラフの「カタヤマ」さんが、照れくさそうにW3のエンジンをかけた。

「ちょっと待ってみ」

攻撃が始まった。しらやまさんとわたしとで、キャブをちょっとだけ調整することになった。わたしがアクセルを操作しようとすると、やけにスロットルの回転が悪い。よ〜くみたら、アクセルストッパーが付いている。フリクションステダンもあるし、様々な刻印がないぞ〜。W3-AではなくてW3だったんですね。カタヤマさん!

ああ そういえば、タンクは再塗装ですっておっしゃってましたね。

まるで、映画の決闘シーン(爆)のごとく、ロケットスタート(とはいえW1Eでは、現在の基準においてはタカが知れているが)で、カタヤマさんは夜の闇にすいこまれていきました。酔っぱらってW1Eの音を聞く機会は、あまりないので「うむ。いい音である。」とわたしたちは感慨にふけりました。

マッハチームは、これから別の店に流れるということなので、わたしたち一家は Deeeepはらださんに引率されて、道頓堀に戻ることにしました。

新築間もないというホテルは、実に快適でした。そしてふと気づいたときは もう朝になっていました。

大阪をしばらくウロウロしてから、高速道路で一気に自宅まで戻ってみましたが、なにかやり忘れていることがあるような気がしてきました。それはいったい何だったんだろうと考えていましたところ・・・。

ウッ あ あたまがイタイ〜。

これはもしかして昨夜、光明寺博士(こうみょうじ・ひろし)さんに何か埋め込まれたのかもしれない。ということはつまり、赤オイル党に入信すれば この痛みは治まるかもしれない。日本石油か三菱石油のガソソソスタンドを探さねば〜。

わたし 「赤オイルください。」

店員  「これしかないんですよ〜。」

聞けば、缶入りでの今の在庫は、現在この1本だけらしい。奪い取るかのように500円くらいを支払うと、不思議なことに、頭痛はすっかり治まってしまっていた。

みなさん いろいろとお世話になりました。お疲れさまでした。ありがとうございました。

次回こそは、焚き火集会をしませんか〜?みなさ〜ん。


一番どりの「すみの」さんが、娘にプレゼントしてくれました〜。どうも、うちの娘は 車とか新幹線とかのおもちゃが、ものすごくお気に入りなので、ほんとにありがたいです。

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