たまにはお掃除 その1

妻がEJに ひとりで乗って、どこかにでかけることはありません。そして、妻が整備することもないし もちろん掃除することもありません。メンテナンス当番は 当然わたしなのです。

わたし自身、オートバイを新車で購入するのは3回目になりますが、これまでの2台がオフ車だったので、整備することはあっても「キレイな状態を維持する」ことはあまりやりませんでした。どちらかといえば、キズ・凹みは勲章だったということです。

おそらくEJは、わたしの最後の新車になると思います。2サイクル絶滅・騒音規制・モーターのようなエンジンのバイクばかりといった劣悪な状況のなか(わたしにとって)、魅力たっぷりでわたしの琴線にふれるようなものは 今後はもう出てこないだろうと思ったりしています。そして将来において、この妻のEJを売り飛ばす予定はまったくない(朽ちるまで乗るつもり)ので、それならばノーレストアで20〜30年たっても「新車同然」状態を目指すことにしました。

妻のEJだけはSA・W3よりも特別な扱いで、友人と協同で借りているシャッター付きガレージにカバーをかけて保管しています。雨天走行をすることもないので、購入後半年たった現在も当然新車に見えます。

たしかに今なら当たり前のことなのですが、「ディテーリング」というやりかたで継続的半永久新車にしてやろうと思っています。

本の受け売り (別冊MC 96/10) ですが、うちのEJの場合ならば、だいたい4〜50日に一度の割合で軽整備をかねてチェック・処理するだけで、ほぼ新車の状態が継続的に保つことができるらしいです。

「ディテーリング」 

STEP1 ウォッシュ&クリーニング

<外装>

とにかく、EJのコンディションをチェックすることがまず大事です。傷・錆などの場所を把握するという意味もあって洗車することになります。ただ、うちの場合は 未雨天走行車をわざわざずぶ濡れにすることもないので、あえてホースでバシャバシャとはしませんでした。使用済みハンドスプレー式クリーナーの容器をいくつか準備して、ひとつに「メタリック車専用シャンプー」を水で希釈してものを入れ、もうひとつに水をいれたものを用意しました。それからタン 水を霧状に吹き付けてシャンプー液とスポンジで表面を洗っていきます。虫とかタールピッチは台所の酢を使って落としてやります。

タオルと水スプレーでシャンプーを落したあと(本当は流水で洗うほうが傷も入らないんだろうけど)、水分も拭き取って乾燥させます。

(今回はフレームについても同様の処理をしました。)

<エンジン・ホイルなど>

エンジンの汚れはたいてい油汚れを伴うものが多いですね。またEJのエンジンの大部分は銀色の耐熱塗料でコーティングされていますので、W1Eみたいに真鍮ブラシで磨くわけにもいきません 塗装がはがれます(あたりまえか)。

わたしはこれまでにエンジン用クリーナーについていろいろ試してきたのですが、そのおおくは泡タイプのもので 「汚れは確かに落ちるが そのクリーナそのものの拭き取りが厄介なもの」 「クリーナそのものが汚れになるもの」

ばかりでした。

納得のいかないものばかりなのを嫌って、全バラシ後に洗浄台をつかえばキレイになるのでしょうが そうもいかないので、最近はもっぱら 「歯ブラシ」と「ワコーズBCジャンボ (〜1300円)」にて掃除するようにしています。

BCというだけあってブレーキクリーナなんですが、こいつをシュッと吹いて歯ブラシで磨けば、たいていの油汚れは落ちます(ゴム部にはお勧めしませんが)。つまり脱脂しているわけなんで、掃除のあとにグリスアップ・オイル塗布が必要となる場合もあります。EJの場合は、リアホイル&スポークがチェーンからのオイルの飛沫を浴びてギタギタになりやすいので、特にオススメです。

そのゴミが水分を含んで最後にスポーク錆びちゃった というバイクってけっこう多いでしょ。

STEP2 ポリシング

ワックスがけのまえに表面をカンペキな状態に仕上げましょう。

今回はタンク・サイドカバーを手で触ってみてザラザラ感があったので、クレイ(粘土)を使って鉄粉どの除去作業をやりました。

EJも屋外を走るオートバイなので、小石ハネとか着衣との摩擦とか スワール(渦巻き状の浅い傷)については、避けて通れません。こうした小さく浅い傷は極細目コンパウンド(ただし 自己破砕性のもの)で研磨して消してください。

そして、ハガレなどを伴う大きめの傷の場合は タッチアップペイントなどでの補修が必要です。

STEP3 プロテクション

湿気やほこりなどの塗装面を劣化させるものから表面を保護するためワックス掛けをします。ワックスについては、賛否両論はありますがカルナバものが一番だろうと思います。わたしは父の遺言もあって「シュアラスター社」のものしかワックスは使いません。まあべつにそこの製品でなくても構わないわけですが

  1. カルナバロウが主成分
  2. 研磨材が一切含まれない
  3. 変な成分がない

というようなものならば なんでもいいと思います。

そして わたしはテフロンとかシリコンとかのものは使いたくありません。

たしかにカルナバものは 塗りにくい・磨きにくい・レンズ現象が発生しやすい などのデメリットはあります。

しかし妙なワックスのなにかの成分が 塗装面を傷めたりメッキのヒビや剥離を早めたりするらしい(経験上わたしも知ってます)ので、わたしは最近は「ザ・シュアラスタ」を使っています。

というわけでワックスを 塗布・乾燥・磨きすれば、すごくキレイになります。

STEP4 タッチアップ

塗装面の傷を放置すると、そこからどんどん劣化が始まって行きます。下地を作ってから純正ペイントなどで補修してください。(いずれうちのEJをタッチアップしたら詳しく書きます 現在必要なし)


1〜4のステップをきちんと定期的に処理するだけで、あとは屋内屋外保管を問わずカバーをかけることでバイクは明確に長持ちするらしいです。わたしとしては、ノーレストアでEJをピカピカにしておきたいと思っています。(ちなみに、うちのW1SAはちょっとレストアされているんですわ)


<補足>

EJのメッキについて

メッキ部については正味のところ、近年は公害問題の関係でメッキ下地に銅メッキ処理をしていないでしょうから、昔の車のようなテロッとした厚みも感じないし、メッキ部を磨き込むことで下地が浮き出てきてこれまた年期がはいってキレイ なーんてこともないでしょうね。深く侵食した錆発生= 即再メッキ となるのかも知れませんね。EJのメッキについては雑誌などで紹介されているほどは質がよくないです。 みなさん 気をつけてください。

メッキ部の錆おとしケミカル類も数多くありますが、わたしはたいていの場合 スチールウールにシャンプーを含ませたもので、こそげ落としています。または真鍮ブラシで磨くこともあります。

それでだめなら 黒サビ化促進あるいは再メッキとなるんでしょうね。また、塗装していいところならば錆変換材にて処理してからタッチアップしています。

さすがにEJには まだ錆の発生は見受けられませんでしたが、要注意ポイントがいくつかありました。

  1. リアサスのスイングアーム側周辺
  2. キックアーム
  3. エキパイフランジ
  4. FフェンダーのステーとFフォークの取り付け部

ほかにもあるかもしれませんが、極端にメッキの質が悪い あるいは 掃除しづらいという点で書き出してみました。

すこしポイントがはずれますが、錆が発生したらきわめてまずい という点で、Fフォークのダストブーツの下側を脱がせて(適当な表現がみつからない)、インナーチューブの点検もしたほうがいいでしょう。雨ザラシ保管ではないにしても、ここに水溜まりができてインナーチューブが錆びてしまう怖れがあります。

<蛇足>

切断されて室内にほったらかしているEJノーマルサイレンサの表面に錆を発見しました。あわてて処理しました。やれやれ〜。

錆落とし⇒ポリッシュ⇒ワックス⇒油紙(SA純正のを流用)で包む⇒新聞紙で包む⇒ゴミ袋に乾燥剤

ごちゃごちゃと書きましたが、わたしが父から聞いたカルナバのことと同じように、わたしから妻と娘に伝えるEJ650維持マニュアルをここで公開してみました。EJについてわたしが知ってる情報なら、誹謗中傷個人攻撃以外のネタはすべてHPに書いて残して置こうとも思ったりしています。

別にわたしがすぐに死ぬわけではないですが、将来において 娘が「父の遺言でカルナバが・・・」といいながら、EJを あるいはW1を掃除する光景を想像すると 個人的にはけっこう笑えるんで、みなさんにはご勘弁を願いたいと思います。

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