1999/6/13に、頼んでおいたお店に届いたようです。わたしにとって久しぶりの新車購入です。まずは支払いを済ませてしまいましたが、そのままバイク屋さんに置き去りということにしました。
と いいますのが・・・・大きなことを言うようですが、今や日本ではW1S-Aに乗るアイリーという人物は、わたしひとりなのです。(← 春風亭柳昇師匠風)
ノーマル状態での音は、これはこれで良い音を作っていることについてそれは痛いほどよくわかるのです。ただ、メーカー開発チーム内での努力に感動を覚えながらも、わたしのところに来たこのオートバイがこのままの音量・音質ではすこし寂しかったのです。なにせ「日本唯一W1S-Aアイリー」の妻が乗るオートバイなのですから・・・・
もしも 物知り顔のおじさんが妻のところにやってきて
「お 新しいWというのは コレかあ。ちょっと音を聴かせてよ〜。」
ってなことを言われたとして、しかたなしに聴かせてあげたあと、そのおじさんの顔に浮かぶ表情にはいろいろなものが想定できるでしょう。そして考えられるもののなかで、もしも嘲りの色が出たとしたなら・・・
おおおお想像したくない〜。こんなおじさんは世の中にいっぱい存在してるだろうし俺が昔乗っていたダブワンがうんぬんかんぬんというウンチクをたれたあげくやっぱりだめやななんて言われて妻がバイクがいやになったらいったいどうしてくれるんだうぬぬぬぬもはや時は満ちた!
「さ さ マフラーをなんとかしましょ〜」
両手にW3のマフラーを持ったわたしは、にっこり笑いながらバイク屋の大将ににじり寄ってみました。大将は各部寸法の計測を早速開始していました。
ノーマルのフルエキマフラーを途中で切断してしまったうえで、「作成アタッチメントにて、もとどおりのサイレンサもつけられるし、Wシリーズの単純共鳴式マフラー(S・SA・3 それぞれ微妙に仕様がちがう)も取り付け可能」という仕様に変更することが、1分間弱の綿密な打ち合わせの後で決定されました。
この大将は 消火器でバルカンのマフラーを造ったりする人なので安心安心。
ノーマルですと、チェーンの向こうには連結パイプが見えるのですが、うちのEJは地面が見えます。切断されたエキパイの中に、薄いパイプを貫通させてから2本のステンバンドで固定することでW1E専用のサイレンサをセットすることができます。
マフラーの車体側の取りつけは、なんとシャリイのエンジンマウントが流用されてあります。そしてラバーマウント!
あとで気づいたことですが「P社」さんのマフラーもこの方法でセットするらしいですね。そして、かなりあとでわかったことですが他にもメリットがあったようです・・・
「直管に換装終了!」の連絡がバイク屋さんからあったので、わたしと妻はW1S-Aにタンデムしてバイク屋に出かけました。
さあ妻とオートバイとのファーストコンタクトはいかに・・・
『シュルブシュルルル・・・ブシュルロローン』
「上品ないい音じゃない!」と妻。
妻は、キャブトン社製サイレンサの類似品を取り付けた改造車特有の「パカパカ ポコポコ」系の音にならなくて良かったと言っていました。
360度クランクの2気筒エンジンでは 絶対にあのテの音にはならないのをわたしがどんなに説明しても、よく理解できていない様子でした。そして、わたし自身としては絶対にW1Eが奏でるあの音になることが決して無いことを承知していました。
妻が感動に浸った後に、10分くらいの間ですが妻を先行させてW1S-Aで追走してみました。ただ、わたしのW1Eのフリクション音で、妻が乗るオートバイの音はあんまり聞こえませんでした。例えば真後ろ2mに位置すれば、明確に聞き取ることができないわけでもないのですが、さすがに妻の運転はまだまだ信用できませんので,その状態を長く続けるのは困難でした。
「だんながダブワンで ヨメハンはそれかあ。 図式的だ。」
その光景を見ていたバイク屋の常連おじさん「V-MAXの北Jさん」が言いました。
そのときは、養子W3-Aから取り外したサイレンサが付いていたわけですが、まあ現代のツインの音が珍しいということもあって少なくともおじさんたちに、あれこれとやかく言われやすい仕様ではないということを確認することができました。
だって、この時点でドロドロ音が出てましたから。
それから2台のエンジン音が共鳴するかどうかということについても当初は興味がありましたが、ボア・ストローク・圧縮比が比較できないくらい相違しているを知って、もうこれは考えないことにしました。
しかし、音の状態はわたしのイメージ通り。まさに完璧!そして軽量化に成功〜!
おそらく今後は車検のときにしか使わないEJ650のサイレンサ部分を見てみますと、二重管の内側のほうにスリットを追加工しています。この細工があることで、薄い連結用パイプにすんなり嵌まり込んでいく格好に改造されてあります。
ちなみにW1S-Aサイレンサの新品とEJ650のサイレンサ部分を比較してみましたが全く別物ですね。唯一の共通点は、「車輪側のメッキの質は良くない」です。(これは予想通りでした)
そして、ついに納車の日がやってきました。ですが、プラスティックのエンブレムが付いている状態で乗って帰るのがイヤだったので、お店でいきなり取り外すことにしました。
エンブレムが粘着テープでタンクにとめられているだけだということをすでにパーツリストで確認済みでしたから、まずは炎天下に約20分さらして、タンクと粘着テープとの温度を十分に上げることから作業を開始しました。
その間、もちろんわたしも妻もエアコンがよく効いた別の部屋で冷たいコーヒーを戴いていただけだったのですけど。
実際の作業内容は、5号の釣り糸でエンブレムとタンクのあいだをこそげとっただけという簡単なものですが、左右のエンブレムがはずれたあとで、粘着テープの糊の残骸を指先で集めていたら、塗装のはがれを発見しました。青色のデカール部分に直径5ミリ程度のハガレがあって、下地の銀色が見えているぞー!
悲嘆にくれつつもエンブレム側をチェックしても青のデカールハガレは見つからない、ということは工場生産時点での傷としか考えられません。釣り糸で剥げる塗料を使っているとは到底思えませんから。
さっすがカワサキさん!みえないところのミスは検品対象にしないんだねー! とほほほほ
そして納車から10日ほど経って、W1S-A初期マフラ(騒音規制前)に交換しました。
さらに、ノーマルのままだとナンバープレートの変形がコワイので サポーターを装着。そのついでに、ナンバー取り付けボルトを変更してみました。
細かいことで どうだっていいことですが、ナンバープレートを固定させるボルトの頭の形状が最近変更されています。(岡山だけかも)
以前のものは岡山の「岡」の文字が刻まれていましたが、現在のものはただの金色のボルト。なんかイヤです〜。 そこで、師匠先生に泣きついてそのボルトを分けてもらいましたとさ。