分解直後には掃除をあえてやらないままで、ウエスに包んで木箱にしまっていたのを取出してきた。
とほほん茶が入っていたと思われるわりあい角ばった形状のペットボトルをゴミ箱から漁って、側面をハサミで切り開いた。そして、それに灯油を注ぎ入れて、カムシャフトを沈めた。
しばらく後にカムシャフトを取出して、やはりシャフトの中央にあるオイルラインを入念にブローした。
ちなみに、例の貰い物腰下W1Eだが、あのエンジンがどういう経緯で事切れたのか その痕跡を発見したので、ここで述べたいと思う。
どうやらあれは、カムシャフトの焼き付きが、その死因となった様子だった。
分解の練習をした際に気付いたのだが、カムシャフトは無理に力を入れるなら、一応回転していたのだが、左右にクランクを割ったときに、本来ならばスッと抜けるべきの タコメータ取出し側のブッシュから抜け落ちようとはしなかったのだ。
意を決して、覗き穴に丸棒をあてがってハンマーで叩くと、その何発目かには鈍い音をたてながら、やっと抜くことができた。そのカムシャフトのブッシュとの摺動部分にはぱっと見てすぐに判るような 深い傷が何本も入っている。再利用は不可能であろう。
いったい何がどのように閉塞して、カムシャフト左側軸受けへの潤滑を妨げたのか・・・・という疑問は、おおいに残る。その結果として、もはやオブジェかペーパーウエイトにするほかには使い道のないカムシャフトのことを思えば、より一層の注意を込めてこのラインを掃除することになるわけなのである。