
シルクロードのシリンダヘッド周辺のオイル漏れに悩んでいる、オトナのあなたに、このコラムを捧げます。
先ごろオイルクーラーとエンジンとを結ぶオイルラインを新造したり、微妙な精度でクランクケースカバーに穴を開けたりして、ひとまず完成に至ったと思うウチのシルクロードなんですが、その出来映えのチェックをしてみようということで、キックスターターでエンジンを起動してみました。
強引な遣り繰りで組んだオイルラインからも、ムリに開けたキックスタータの軸穴からも特にはオイルにじみやらオイル漏れなんぞは見当たらなかったのですが、ここにはもう絶対の自信を持って改修して組んだアソコからオイルが僅かにニジんでいたのです。
「ウソだろ、おい」

自信たっぷりのあそこというのは、シリンダヘッドカバーはロッカーアームシャフト軸の外周です。まだせいぜい5分も動かしていないというのに、湿り気がジワジワと広がっているのです。それは排気側からだけの現象でした。一度ウエスでオイルを拭き取ってやって、じっと目視したところ、やっぱりオイルが滲み出てきています。
「しまった。組み立てをしくじったか」
おそらくはロッカーシャフト軸に取り付けた純正新品Oリングが、歪んだ状態で収まったか、ゴムのどこかの箇所に傷とか切れ目ができてしまったのでしょう。
純正のOリングのサイズに問題があったりするのか、などと訝しがってはみたものの、いろいろ考えたり、師匠先生のアドバイスを仰いだりした結果、ある考察を導くに至りました。
「要するに、組み立ての腕が悪い」
Oリングが悪いんじゃなくて、Oリングには天敵が居て、そいつのせいでOリングがきちんと機能できないっていう、そんなわけです。何を隠そうその天敵とはわたしのことで、さながら落語「猫と金魚」の状態ですね。金魚の天敵はドラ猫じゃなくて、アタマの悪い番頭さんだったというのと同じ状態なわけです。漫画「のらくろ」作者の田河水泡先生の作による落語「猫と金魚」ですが、一度聞いたらたちどころに人生は深みを増すことでしょう。ちなみに橘家円蔵師匠とか立川談笑師匠の録音がよく知られています。
師匠先生はおっしゃいました。
「純正Oリングが極力歪むことなくきちんと所定の場所に収まるためには、治具が必要だ」
かつてトライアンフのT110か120(どちらかは失念)のロッカーアームを組み替えた際、治具を使わずにシャフトを組んだところ、それほど酷使してないうちにオイルが滲んできたそうで、以来治具は欠かせないと言うことだそうです。
その治具というのは、ロッカーシャフトをヘッドカバーに挿入して組み付ける際に、純正Oリングの外周を圧縮する役目を果たすもので、ロッカーシャフトの外径とほぼ同じ内径のパイプを加工するとよかろう、ということでしたので、さっそく自作してみることにしました。
内径が同じパイプを調達するにあたってちょっと考えてみたら、ウチに在庫がありました。XL250Sのエンジンから摘出して放置してあるロッカーアームを材料とすることにしました。本来カムシャフトと接触するべきスリッパーと呼ばれる箇所が摩滅でざっくりと無くなっているジャンク部品ですから惜しげはありません。
近頃では廃材を利用するだけで、環境に配慮したことになるそうです。 それならわたしはずいぶん前から環境に優しい人だったようです。
環境に優しく、自分に甘いわたしですが、どうにも気持ちが沈んでいました。面倒臭さが鼻について、どうにも億劫なのでした。あーメンドクサイ、メンドクサイ。
だいたいエンジンの、ロッカーケースを開けて閉じるという行為自体の難易度は低いし、それからロッカーアームを引き抜くのだって、固定ピンを容易に取り外すことができる改造を施してあるから難儀ではないばかりではなく作業の達成感が無くなってしまっているせいで、ただただ面倒なだけのOリング交換という作業そのものに飽きてしまった、と言う心持ちなのでした。
そんなわたしのために、なんとかして自分の気分を変えてやらないといけない必要があるわけです。何か無いかと考えたりあたりを見回したりしていたときに思い出したことがありました。これだこれだ、コイツで行きましょう。
この系統のエンジン(XL250SとかXL250RとかCB250RSとか)は、シリンダヘッドとヘッドカバーの接合面は液体ガスケットのみでセットされてあるわけなのはご存知の通りで、液体ガスケットが劣化したら合せ面からオイルがいずれシミて出てくるはずです。オイルが出たらボルトを締め付けて、オーバートルクでネジを痛めたり接合面を歪ませたりしたエンジンが数多くあるはずです。それならば、と紙のガスケットも併用してシールしてみる実験に挑みたいと思います。これがウマくいくなら、接合面が歪みまくっているエンジンさえもリユースする道筋をつけることができるのではないか、と。この方法はかなり以前に師匠先生から習ったヒミツの液体も併用することになります。
気分が乗ってきました。ストックのA4コピー用紙を一枚取り出して、何個もあるこの系統のエンジンのヘッドカバーの在庫のひとつをスタンプしました。彫刻刀と穴あけパンチを駆使してガスケットを切り出します。極薄です。数年前に長女の夏休みの宿題工作を手伝ったときに購入したままストックしてあったヒミツの液体は、エルシノ庵にまだ残っていました。これだけあればあと100回くらいは作業できそうな量です。
ストックしてあるはずの純正新品Oリングが本当に手元にあることを確認してから、シルクロードのところに行き、サイドカバーとシートとフュエルタンクを順に取り外してエンジンのシリンダヘッドカバーと向かい合いました。ボックス等を適当に駆使してボルトを緩めていきます。緩める順番は自己判断で決めました。もしデタラメに緩めるならバルブスプリングの応力でシリンダヘッドカバーを歪ませるおそれがあるのではないかと思う次第です。
わたしの手の中にあるシリンダヘッドカバー、この排気側ロッカーシャフト軸が今回の金魚、問題になっている箇所です。改造して作った蓋(イモネジ)を六角レンチで抜き取り、ピンポンチでノックピンを叩き抜きました。ロッカーシャフトをジワリと押し出してみたら案の定です、Oリングがネジれて身が薄くなっている箇所を発見しました。新品Oリングを組んだという事実だけにおいて安心していてはいけないことが骨身に染みました。

新品Oリングを正しく取り付けることのみが重要なのです。ロッカーアームシャフトの終端には、マイナスドライバでついつい回したくなるような溝があります。これは組み付けてから位置あわせをさせるためのものではなくて、位置あわせをした後にシャフトをそのままの角度で押し込むための溝なのですね。ロッカーアームシャフトは吸気用排気用それぞれに向きが決められていて、それを守らずに組まれたシリンダヘッドカバーはシリンダヘッドに組み付けることができなくなっています。例えばこんなミステイクが考えられます。向きを間違えて組んでいることに気付き、ノックピンを抜き取りシャフトだけを180度回転させて組みなおすならかなりの高確率でOリングに損傷を与えてしまうことになります。
例えば、なんて回りくどい表現をしました。わたしの記憶の断片に180度動かした履歴が残っていました。ええそのとおりです。わたしが天敵なのです。まっすぐ押し込んでダメ、回転させてさらにダメ。こんなことをやっていたらいつまでたっても安定稼動させてやれるわけもなく情けない限りです。
ジャンクのロッカーアームをリユースして作った治具に、新品のOリングを取り付けたロッカーアームシャフトをセットしました。それからシャフトの向きを決めてからシリンダヘッドカバーにあてがい、治具の穴にマイナスドライバを差し込んでやって、ぐいと押し込みます。押し込んだら押し込んだだけ奥に入っていきますが、本来ノックピンで固定される位置よりわずか奥(Oリングの厚みの30パーセントくらい)まで持っていったことを確認してから位置を戻し、ノックピンを打ち込みました。これでロッカーアームシャフトの溝とOリングはバッチリ納まっているはずです。(どんな治具なのかは想像してみてください)
シリンダヘッドとシリンダヘッドカバーの合せ面を掃除してから脱脂、それからコピー用紙ガスケットの両面に秘薬を塗ってからエンジンを組み立てました。
エンジンをキックで始動しました。アイドリングのまま15分放置した後に、腰上の状況を確認しました。オッケーですねえ、これなら道に出ることができます。オイルのニジみは完全に止まりました。この金魚は生きて泳いでいます。エンジンが生まれつき持っていた欠陥を解消することに、わたしは成功しました。師匠先生が昭和35年頃に、それまた師匠にあたる方から習った方法「歪みが修正できない合せ面でさえも、秘薬で油漏れを止める術」がわたしのところでも実行され花開きました。
その秘薬の名前は「油性速乾ニス」。エンジンからの熱でニスが溶けて発泡して焼き付くことでオイルにじみをシャットアウトするという理屈のこの秘法、機会があれば自己責任でお試しあれ。なにしろ次に分解するときにはこのニスを除去するのがとても大変で面倒らしいので、あくまでも自己責任でお試しくだされ。(でもオーバートルクでネジ山を破壊するほうが、後の修理を考えるならはるかに面倒です)
ラクダぼげげえ、で夜が明けて、シルクロードに新しく掛けた自賠責保険のステッカーを貼り付けました。キャブのセッティングもさることながら、まずはブレーキとクラッチの調整をきちんと済ませておきたいところです。
道に出ました。恐怖を感じました。なにしろわたしの知っているシルクロードの感覚とはずいぶん異なっていたのですから。一度降りて、前後ブレーキの引きしろを調整した後、道に出ました。一連の改造で、カムシャフトとガバナーを入れ替えました。ですからバルブタイミングと進角がCB250RSですし、未調整とは言えキャブレターはCBX250Sです。4個の吸排気バルブの当たり面はキレイに摺り合わせていますから、ほぼ新車同然の性能を持っていると仮定して、シルクロードの最大出力20PSは、CB250RSの25PSかそれ以上になっていると期待しても良さそうです。
純正流用で排気量をイジらずにこれ以上のパワーアップを期待するには、あとはCB250RS-Zのシリンダに交換するのを残すのみです。(どう違うのか存じませんが、CB250RSとCB250RS-Zの二つをパーツリスト上で比較したとき、そこの部品番号だけが違うことを最近知りました。これだけで1PSの差が出ているみたいです)
クラッチの微妙な調整も大切なことで、これがキマってないとせっかくのパワーも台無しです。シルクロードの場合だとクラッチワイヤーの調整をするには、どうしてもタンクを取り外さないと作業できない位置にアジャスターが隠れています。慣れたものとはいえやはり面倒くさいものです。緩めたり締め付けたりしながらセットアップを済ませてエンジン再起動。目標地点は師匠先生のお宅。いざ。
「手動式デコンプにかかるワイヤーについて御高説を賜りたく・・・」 CD125のクラッチに使われたものだったらしいワイヤーの取り付け部分が、まるでバルーンアートの如くみるみるうちにカタチが変わっていき、やがてエンジンと左レバーの間を結んでセットされました。KAWASAKI-650RSのチョークレバーをベースに作った、左手人差し指で操作するデコンプレバーを引いてキックペダルを踏むと、軽い軽い。レバーから指を離してキックすると、当然スパパパパとエンジンは始動します。ここでわざとレバーを引くとボボボとエンジンは停止しました。動作確認、完了です。
依然テストは継続するぞと下駄がわりにチョイ乗りしていたときの信号待ちで、エンジンからわずかに油煙が立ちのぼっているのに気付きました。強引に自宅まで戻ってチェックすると、どうやらどうやらオイルクーラー入り口あたりのホースとユニオンあたりに不具合が起きているみたいです。デコンプワイヤーを取り回した際に接触して、いくらかのダメージをあたえたのかも知れません。オイルクーラーでも金魚が死んでしまっていました。
なんとか尽力してホースを遣り繰りをやり直して新しい金魚を放ちました。なんとか修正できました。エンジンオイルの量を確認することもぬかりなく、再び出かけてみました。よろしい、漏れていません。こうなりゃ軽快、シルクロード。ラララ。
別の日。 広島県は福山市、松永という町に出かけないとならない用事ができました。それでは、とシルクロードを引っぱり出して、国道を西へ。
わが倉敷市を出ようかというあたりでエンジンが吐息をつき始め、ぜいぜい言いだしたかと思うと、ついには停止するという事態に陥りました。症状はガス欠、しかしタンクは空っぽではなくて、コックをリザーブに切り替えたところで状況は変わりません。ということはフュエルコックより上流を堰き止める何かがタンクの中にあるのだろうか、という判断で路肩にて店開きです。工具を展開してサイドカバーとシートを取り外した後、タンクを持ち上げて傾け、フュエルコックを緩めてタンクから抜き取りました。
やれやれストレイナーの回りには、びっしりとゴミが張りついています。ここにも瀕死の金魚がいました。ゴミを取り去り、フュエルコックも分解して内部に見えるゴミをウエスで拭き取って掃除をしました。これで症状が改善するかどうか勝負です。 金魚は蘇生しました。この後は特に問題が起こることもなく、さらっと用事を済ませてから尾道まで足を伸ばして昼飯を喰らい、帰りは遠回りして鞆の浦を経由してみました。
また別の日。チョイ乗りで出かけているときリザーブに切り替えるとエンジンが不機嫌になりました。そうなるとこれはエンジンの性格ではなくて、タンク内部に積層しているゴミのせいだろうということには、もはやうすうす気付くわけです。タンクキャップを取ったときに見える範囲だけがキレイで、そのほかの場所がサビでガサガサだったりするのかも知れないという考察が立ちます。

自宅ピットでタンクから燃料をすべて抜き取りました。ジョウゴにコーヒードリップの濾紙を差し込んでガソリンを受けながら別の携行タンクに移したわけですが、なるほどこれはダメだわという言葉がすぐに口をつくくらい、細かいゴミが濾されて出て来ていました。
今抜いたばかりのガソリンをトラディショナルな野外用コンロ「ホエーブス725」に移して、これが3度目の使用となる花咲G水溶液を温めることにしました。タンク内部を中性洗剤で洗浄したのち、70度にしたサビ取り液を注いで、ゴミとサビを取り除くという一連の作業を開始したいと思います。
725は絶好調。少量のメタでプレヒートが終わったみたいで、ブンブン音をたてて暴れています。広口のヤカンに花咲G水溶液を注いで、725の火口にかけます。何度も使った溶液ですから、判断する人によっては廃液だったりするわけで、70度あたりまで温めますと本来は漂わないようなちょっと刺激的なニオイがあたりを漂っている気がします。屋内は台所のコンロでこれをやったなら、きっと妻子はわたしと口をきいてくれなくなります。だからといって屋外なら良いのかという問題については解決を先送りにします。

ついでにシルクロード2号のフュエルタンクも処理してみたり、 ついでに1980年代に手に入れた、コールマンのピークワンストーブとツーバーナーの燃料タンクなんぞもシャンプー・リンス・トリートメント。
ついでのついでに、ホエーブス625のタンクも大掃除しました。
花咲G水溶液は濃紺に変色していますけど、まだまだ再使用できそうな気がして、捨てずに取って置きます。この液のおかげで、もっとたくさんの金魚の命を救うことだってできるのでしょう。
こうしてわたしのシルクロードは、わたしの理想のオートバイとして、ひとまず完成のカタチに至りました。始動はらくちんで、セルスターターボタンを押すときデコンプレバーを引き、クランキングが始まってすぐにデコンプレバーを離すなら、例のガッチャンというギアが飛び込む時の音がずいぶん小さいように思ったりもします。オイルも漏れないし、それなりの加速性能とそれなりの制動性能も得ました。軽く小さく、楽に取り回しができる下駄の出来上がりです。
ほとんどの箇所を自分で分解清掃、再組立しました。その過程で、維持に必要な消耗部品もたくさん揃いました。不要かも知れないスペアパーツもたくさん集まりました。シルクロードとわたし、部品群とわたしのスキルが蓄積されています。以前にW3のコラムのどこかに記した記憶があるので、それと重複してしまいますが、わたしにとってオートバイとは、ぜんぶ自分で治すことのできるオートバイこそが、わたしが長く付き合おうと思うわたしのオートバイです。カワサキW1S-A/W3-Aに続いて、ようやくホンダシルクロードがわたしのコレクションに収まったという心持ちになっています。(ちなみに四気筒とかV型とかは、とても手に負えそうにありませんからわたしのオートバイになることは今生ではありえないと思っています)
一段落ついたところで、エルシノ庵の整理整頓、特にシルクロード関連の部品について念入りにやっていました。捨てるべきものは勇気を持って捨てる、いや金属としてリサイクルに出すための仕分けを進めていたのですが、そのとき目に留まったのが「ウェリントン社のアルミシールが貼ってあるメガホン型のスーパートラップ」
何年か前、このサイレンサをシルクロードに強引に取り付けた際、その音色が気に入らなかった記憶があります。貰い物でしたから音が悪くても捨てるに捨てられず、お蔵入りしていたままのスーパートラップサイレンサ。わたし個人としては、ステンレス素材のサイレンサの音が全般的に嫌いだという傾向があって、もしもスーパートラップがスーパートラップたる所以のバッフルのみをシルクロードの鉄サイレンサに移植したらどうなるか、最後の実験をやりたくなりました。
シルクロード2号に付いてあったノーマルサイレンサは、決してコンディションが良さそうではありませんでした。外部のメッキは腐食が進んでいるし、持って振ったらカラカラと音がするマラカス状態になっているしで再使用のイメージがないままエルシノ庵に塩漬けされていたものでした。
ノーマルサイレンサの終端部分には消音装置がリベットで四点止めされてあります。電動ドリルでリベットのアタマを揉んでからピンポンチで叩き抜くと、消音装置を引き抜くことができました。床に新聞紙を敷いてサイレンサを振り続けると、リベットのカスと共にカーボンがシャラシャラと降り積もっていきます。ついには、マラカスではなくなりました。それならば外回りを磨いたり耐熱塗料で銀色を入れたりして化粧直しをする気力も湧こうかというものです。
ウチに転がっていたスーパートラップは、輪っか状態のバッフルを5枚重ねてから更に蓋をして5パイのボルト6本で串刺し状態でサイレンサに固定するタイプでした。 このバッフルをそのまま流用するのだとすると、純正では消音装置がリベット止めされてあったことからもわかるとおり、サイレンサ側の鉄板の厚みが不足しているような気がしてきました。タップを立ててボルト6本がきちんと固定できるような強度が出せそうにないですし、金属用の木ネジ「タッピング・ビス」などでバッフルを取り付けたところで振動に耐えられるのかどうか怪しいものです。
5mmくらいの厚みのアルミ板を丸く切り出して中央に30パイの穴を開けたものを用意して、これをシルクロードのサイレンサにボルトとナットで固定することができるなら、スーパートラップのバッフルは安全に取り付けできるのでは、と材料の調達に出かけることにしました。
許可を貰って、重機や船舶から取り外した廃材を置いてある場所に立ち入って物色すること5分。いったい何をするものなのかよく判りませんが、何かを冷却するファンの部品だったんじゃないか、というモノを頂いて自宅に戻りました。この組み立て式ファンはすっかり錆びついていて粉を噴いていました。グラインダとハンマーを使って芯にあたる部分だけを取り出して軽く磨き、シルクロードのサイレンサにあてがってみました。

ほぼ同じ直径であることが判明しました。師匠先生のお宅にダッシュしてボール盤をお借りし、外周部分に6点の穴を、それなりの精度で開けてきました。タップを立てたらあとはもう組み立てるだけです。
消音装置を入れ替えたシルクロードのエンジンを始動しました。思ったとおり「鉄」の音がでています。それほど破裂音が激しいわけでもなく、音量自体はノーマルよりもむしろ小さいかも知れません。このスーパートラップですが、排気ガスを真後ろではなく横に分散させることで、上空で警戒するヘリコプターの赤外線センサーに発見されにくい車両にするというスーパートラップ本来の目的だけは達成しているような気がします。
わたしのシルクロード改、完成です。これからも長い付き合いになりそうです。長い付き合いができそうです。
短距離ライダーの憂鬱・失笑編。猫とぼくと金魚たち 終了
短距離ライダーの憂鬱。完結です。