メニューをスキップ


スーパーロー・グッドバイ

Sep 05,2009

シルクロードの後輪一式には、現在CB250RSのものが付いています。ドリブンスプロケットが51丁から44丁になっているわけです。当然、ローギアでは駆動力が不足してしまうわけでして、ウイリーが可能だろうと思うほどのトルクは感じられませんでした。それではスーパーローにシフトしてみてはどうかだろうかと、ストッパーレバーを握りこんでペダルを踏んでみました。

うん。ガツンと出ますね、前に。じつにいい感じで。なるほどそれならば、と一旦ここでオートバイの前から離れて、アタマの体操をすることにしました。


シルクロードのパーツリストとサービスマニュアルから、メインシャフトとカウンタシャフトにあるギアの歯数を読み取って、変速比の計算をしてみました。スーパーローが3.667、1速:2.353、2速:1.591、3速:1.240、4速:1.000、5速:0.839ということを割り出すことができました。

「そんなこと計算しなくたって、ネット探せばあるじゃん」っていう方もいらっしゃることでしょう。でもわたしの知りたいのは現物による事実であって、混沌のウエブの中に存在している文字や数字の羅列などではないのです。調べ物があるとき、のべつまくなしに「ネットで検索」ってのはどうかと思うのです。確かに、この場合だと本田技研のウエブサイトのコンテンツは信用してもいいのかも知れませんけど、だいたいメーカーサイトに「30年前のAという車体の部品はBに流用できて、なにがしの効用がある」なんて記事があるわけもないわけで、現物を見て自己責任で考えることが大事だと思うのです。

続けてガラクタ箱のなかにあるXL250SとCB250RSの歯車を並べて歯の数を数えました。暇なわけではありません。現物主義です。たまには数を読むことも必要ではないかと思うわけです。なんでもかんでも「ネットで検索」していたら、そのうちに目の前にあるものの数さえも検索エンジンで調べようとするかも知れません。自分の年齢やら祖父の名前などもいずれネットで調べるにはどんなキーワードが相応しいか、なんてことをまず考えるような時代がいずれ到来したりして。ちょっと前に問題になった、会員制風味の同窓会ウエブサイトみたいに、個人の情報がダダ漏れになって、大筒井の「おれに関する噂」の上を行くような現象が起きたりする日も近いのかも、などと余計なことを考えつつも、まだわたしには数を数える能力くらいは残っているわけでして、二台を比較しながら数えてみました。

うーむ、数えてみるものですね、この二台にあってはメインシャフトの上にある5速ギアの丁数だけが違うことを知りました。XL250Sは30丁でCB250RSは29丁。つまりXL250Sでは1速が2.8、2速:1.85、3速:1.375、4速:1.111、5速:0.900となります。かたやCB250RSは1速が2.8、2速:1.85、3速:1.375、4速:1.111、5速:0.931となります。なるほど、トップギアにスパイスが効いているのですな。検算よろしく、わたしは二回数えました。だから間違ってはいないはずです。

しっかし数字の羅列というのはわかりヅラいですねえ。なんとか読みやすくしたいので、ここはひとつ拙サイト「進行性ダブル病」では珍しく、表を使ってみることにします。つまり<table>タグをおそるおそる記述したりなんかするわけです。正しく表を書く行為、これもまたアタマの体操になってくれるはずです。正しければ、ですけど。




XL250Rの現物が無いので、いろいろな資料から探して変速比だけを見つけました。「なにが現物主義だよ」と腰砕けになりつつ、そ〜っと転載してみました。へなへなへな。


シルクロードとXL250Rの変速比を単純に比較してみましょう。

変速比を単純に比較して考えてみると、シルクロードのミッションを「2ダウン4アップの6速」と見立てることもできそうだと思いました。その愚考を煽るかのように、また別の事実がスペックから見えてきました。

XL250SとCB250RS/CB250RS-Zを比較すれば、ほぼ同じミッションを使いながらもファイナルドリブンスプロケで味付けを決定していることが読み取れます。一方でCB250RS/CB250RS-ZとXL250Rのスプロケットの歯数は同じです。しかもそれぞれのトップギアの変速比は0.931と同じです。後輪サイズが多少異なりますので決め付けるわけにもいきませんが、ま、だいたい同じようなことではないか、と思ったりなんかして。

なんだかわたしのやっていることって、1990年代前半のパソコン改造マニアみたいですね。内部配線を変更したり部品をいじったりして、そんなパソコンをいったい何に使うんだ、それをして何か良いことがあるのか、みたいな。改造したものが動作してくれて、本人にしか判別できないような性能向上だけがもたらす自己満足。ただし対費用効果は考慮にはいれてはいけません。


ふうむ、ドリブンを44のままで使うんだったら、スーパーローのシフトストッパーをキャンセルしてみようかしら。信号待ちの度にレバーを握るのがめんどくさいですもんね。2ダウン4アップの6速って、アリなのかもしれません。腰下左カバーを外して裏返して、ちょちょいと手を入れてストッパーのピンを引き抜くだけで処理できます。レバーやワイヤーは温存しておくことにしましょう。

ドリブンが44丁ならば、強引な三段論法を展開すれば、シルクロードの5速はトップギアとしてはずいぶん高い数値になりますね。さながらスーパーローならぬ、スーパートップということになるのでしょうか。ふと昔のクルマのトランスミッションでトップの上のギアを「オーバートップ」という呼び方をしていたものがあったことを思い出したりなんかして。


短距離ライダーの憂鬱・失笑編。スーパーロー・グッドバイ 終了

↑先頭へ


進行性W病 www.w1-3.com 1999-2010
i_irie@po.harenet.ne.jp