このコラムを書いている現在では、もう決してそんなことはないけれど、しばらくのあいだ、ものすごい閉塞感に悩んでいた。何をやっても、ちっともうまくいかないという状態を繰り返しているうち、ついには遊ぶことさえ億劫になるし、サイトの更新などする気力も湧かなくなった。
心はブルーに沈んだままの日々が続く。
「自分の思いのままになることなんて、なにひとつ無いんだ。」
昔、友人の親父さんが事故でアタマを強打したことがあった。その治療の一環で、病院の中庭に落ちている銀杏をひたすら拾ったのだ、ということを聞いた。休日に外出する元気が出ないんだったら、そのリハビリテーションに習って、少しでも気晴らしになれば良いかと、庭の雑草を毟ることにした。これは酒やギャンブルやら宗教などに頼ったりすがったりするよりも安上がりだし簡単だ。
数週間が経ち、やがて一通りの草むしりが終わろうとするころ、せっかくだから花でも植えてみようか、そんなふうに爽快な気分になった。
ココロが動き始めた。
昔、石屋が仁王さんを彫りましたが動かすことができません。
ある日、お坊さんがお経を唱えると、石屋の心が伝わったのか動き出したそうな。
丸亀四宮石材工業